先日来、ThinkPad Edge E430ばかりのネタを書いていますが、今日もちょっとひっかかったので書いておきたいと思いました。
一つ前のモデルですが、ThinkPad Edge E420に関する情報はそのままE430にも適用できることが多いようなので、こちらのWikiなどを参考にしていました。
ここの情報によると、「リカバリディスクは通常1コピーしか作ることが許されていないが、Edgeシリーズでは伝統的に"Q:\FactoryRecovery\service_done.ini"を削除すれば何度でも作成できる」とありますが、これはE430には当てはまりません!
E430やE530、それからここ最近のThinkPadシリーズではリカバリディスクの作成方法が変わってきているようで上のファイルは作られませんし、そもそもファイル構成自体が変わってきているようです。このWikiでは「伝統的に~できる」と書いてあるので、これからも同じだろうと思ったのは私だけではないようで、2chやブログなどで2つ目のリカバリメディアを作れると思って引っかかった人が何人かいるようです。
この「伝統的に」という文句はもう外さないとダメだと思います。あるいは言葉を選ぶべきです。この書き方だと、これからもずっと同じようにできると読めてしまうし、それをLenovoと関係のない人がいくらwikiといえども書き込むのは危険です。
さて、私の場合はとりあえずDVDにリカバリメディアを用意したものの4枚にもなって管理が面倒なので、USBメモリ1個に置き換えたいと思ったのがことの始まりです。そのためのわざわざ新しいUSBメモリを買ったのに、リカバリメディアが作れないのであれば無駄な出費になってしまいそうです。
新しいリカバリ方法では、"Q:\FactoryRecovery\recovery.ini"というファイルが作られるようなので(タイムスタンプがこのファイルだけリカバリメディアを作った日になっていた)このファイルが何らかのキーになってリカバリ済みだと判定してると思ったのですが、そうではないようです。このファイルをいろいろ書き換えてみましたが、やはり2つ目のリカバリメディアは作れません。
もう少し別のアプローチで調べてみようと思います。
当方x230ですが,やはりリカバリメディア作成後に service_done.ini はできません。
返信削除USBメモリの下準備を失敗していたため途方に暮れました。が・・・
まず作成したリカバリメディアの中の \FactoryRecovery ディレクトリに古いタイムスタンプの recovery.ini がありませんか?
これを ThinkPad の Q:\FactoryRecovery\recovery.ini に上書きします。
すると・・・?
コメントをいただけたことはとてもありがたいです。とりあえず何か情報を発信をしてみるものですね。
削除コメントを拝見したとき「おお!その手があったか!」と思いました。まさに目から鱗です。
で、さっそくやってみたのですが、結果はダメでした。
確かに作成したリカバリメディア(DVD)にrecovery.iniはあったのですが、内容は元のHDDに残っていたものと全く同じでした。ただ、ファイルの最終更新日時が古かったです。他のwimファイルとかと同じだったので、たぶんLenovoで出荷前に書き込まれたオリジナルと同じものじゃないかと思います。
何となくですが、リカバリ済みかどうかを判定する鍵はrecovery.iniファイルではなくて、\Program Files(x86)\Lenovo\FactoryRecoveryディレクトリに残っていたログらしきファイルを見た感じではやはりQドライブのどこかに何らかの隠し情報が記録されているのではないかと思います。
仕方がないので最終手段をとりました。本当はイケナイことなんでしょうが・・・。
リカバリメディアを作る実行ファイルrecovburncd.exeをデバッガでステップ実行して解析しました。
リカバリ作成済みかどうかを判定するルーチンの返値を直接操作して「未だリカバリしてないよ」とだましてみたところ、USBメモリに新たにリカバリイメージを生成することができました!
ただし、このUSBメモリではまだブートできていないのですが、中身は一通り揃っているようなのでたぶんMBRがちゃんと書かれていないか、パーティションがアクティブになっていないか、そういうレベルだと思います。もうちょっとあがいてみます。
ともかく、貴重な情報をありがとうございました。