処理速度やタッチパッドの操作性に不満がありながらもLIFEBOOK WS2/Mを使っているのですが、もう一つの不満があったのが指紋認証ソフトです。富士通のPCらしく、OmniPassというソフトがプリインストールされているのですが、まずこれがInternet Explorerにしか対応していない点がイマイチなところですね。それから、Webサイトのログイン認証で使う時ですが、ユーザIDとパスワードを覚えさせるのに、「どのテキストボックス」に「何を入れるか」をユーザIDとパスワードの両方についていちいち指定しなければならない。更に、入力後に「どのボタンを押すか?」も指定できるのだけれど、OmniPassがそのボタンを押してくれたことがない。とにかく、手間がかかるわりには、あまり楽になっていない気がします。
その点、AuthenTec TrueSuiteの方は、ユーザIDとパスワードを入力したと思われるWebサイトに来ると自動的にその内容を覚えてくれる(いちおう、覚えるかどうかの確認だけは出る)し、次回そのサイトに来ると、自動的にポップアップが出てきて指を通せば、必要な項目を入れてログインまでしてくれる。これは非常に使い勝手がいい。だからこそ、こんな書き込みをしたのです。OmniPassもこのくらい対応してくれて、Chromeにも対応してくれるといいのですがね。
話がだいぶんそれました。Ironをバージョンアップしたあたりから、TrueSuiteのログオン時ポップアップが出なくなってしまいました。しかし、自力で治せることが分かりましたので、紹介します。
Chromeの「拡張機能」タブを開いて、デベロッパモードに切り替えると、コンソールに次のようなエラーが確認されました。
websiteLogonBG.jsというJavaScriptの20行目でエラーが発生しているようです。更にそのソースを見てみると、
のようになっていて、port.tabの型が不明なので、idというメンバが見つからないということのようです。もしかすると、Chromeから渡される変数portの型が変わったのかも知れません。
そこで、ブレークポイントを設定してJavaScriptを止めて、変数portの中身を見てみました。型はPort型で以前とは変わっていないようですが、その中にtabというメンバが存在していません。その代わり、port.senderの中にtabというメンバが見つかりました。Port型の構造が変わったのでしょうか・・・。
とりあえず、問題のwebsiteLogonBG.jsスクリプト中のport.tabという部分を、すべてport.sender.tabに変更してみます。ChromeのExtensionは、ディレクトリ
- %USERPROFILE%\AppData\Local\Chromium\User Data\Default\Extensions
にある(ただし、↑のはIronの場合)ということなので、その下を探してみるとありました。
そして、問題のJavaScriptを修正して、Ironを再起動すると・・
直りました!
ログオンするサイトにいくと、True Suiteのポップアップが出るようになり、指紋を読ませるだけでログオンできるようになりました。
Chromeの拡張機能についての仕組みも少し勉強ができてよかったです。
流石っす・・・
返信削除全く同じ状態に陥っていてどうしたものかと思案した矢先にこの記事とは・・・
Hooah!さん、お久しぶりですね。
返信削除その後、CPUファンの問題は解決しましたか?こちらは、LIFEBOOKに浮気中なので、ThinkPadはあまりつかってないです。ThinkPadの方がサクサク動いてお気に入りなんですがね。
Chromeで、AuthenTecのTrueSuiteを使っている人はあまりいないんでしょうかね。同じような問題を訴える書き込みは検索しても見つからないですね。
今回は何とか動くように出来ましたが、TrueSuiteは早めに見限って、別のソフトへの移行を考えたほうがいいかもしれませんね。AuthenTec自体がAppleに買収され、そのあおりか、LenovoもTrueSuiteを供給しなくなってしまいましたね。Chromeはアップデートが激しいので、今後同じようなことが発生しないとも限らないですし、TrueSuiteのアップデートはどうやら期待できそうにはありませんし。