蚊に刺されたら、その場所をすぐに爪でバッテンをつけるように押さえつけると痒みが無くなる(引く)ということで実際にやってる人がいるらしい。そう言われてみれば、小中学生の頃だったか、私の周りにもそんなことをしてる人が居たような気が・・・。ネット情報によると、関西でそう信じている人が多いらしいが本当のところどうだろうか。
さて、蚊に刺されたときの痒みは蚊が体内に注入する物質(血液が凝固するのを防ぐためらしい)がアレルギー反応を起こすためだと分かっているから、爪でバッテンしただけで痒みが収まるというのは普通に分別のある大人なら迷信(or都市伝説?)だと分かりそうなものだ。せいぜい、爪で刺激する痛みで痒みがごまかされる程度だと分からないものかな。しかし、大の大人でもそんなことをまじめに信じている人がいるのをこの前のTV番組で知って、ちょっと怖くなった。「本当にこの国は大丈夫か?」と・・・。まぁ、霊の存在や、前世占いなんてのを本気にしてる人もいるくらいだから、そのくらいの迷信、カワイイものだと受け流せばよいのだけど、この考えが暴走するとちょっとコワイかも知れない、と思った。
ある子育て情報番組での話。視聴者から選ばれた夫婦+子供が子育てに関する質問をするコーナーがあるのだけれど、その中である親が「子供(赤ちゃん)が蚊に刺されたら、そこを爪でバッテンしてあげたいのですが、問題ありますか?」と大まじめな顔で質問していたのだ。いや、まあ物言わぬ子供のために必死なのは理解できるけれど、そんな根拠のない行為を親が信じているという事実、そしてそれを全国放送で大まじめに質問している事実に驚くとともに、それを親が信じているからといって物言わぬ子供に押しつけるのはどうかと思った。物言わぬ子供だからこそ、正しい知識で正しい対処を!が必要なのでは?と。というのも、少し前にこんなブログを読んだからだ。
ここに書いてあることはちょっと笑えない。「腐った米のとぎ汁から作る乳酸菌を子供に噴霧すると咳や痰といっしょに放射性物質が放出される」と聞いたのを信じて実行している親がいるというのだから、いやはや情報とは恐ろしいものだ。そして、咳や痰が出ると「効いた、効いた」といって喜んでいるのだから更に恐ろしい。「乳酸菌」などといっているのはとぎ汁が腐った単なるカビや最近で、それを吸わされたことに対する防衛反応に過ぎないのに・・・。
このブログの話を聞いていると、先の「爪でバッテン」夫婦もだんだんエスカレートしていって、事実無根の怪しい情報でも「子供のため」と言われれば何でも信じてしまうのではないかと危惧してならない。「爪でバッテン」くらいなら別に問題にならないけれど、一度、上のブログを読んだ方がよいのでは?と思った。
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