2013年8月29日木曜日

ThinkPad Edge E430のいいところ

「ThinkPad Edge E430のいいところ」などというタイトルを付けましたが、「Sony VAIO Pro11/13を買わない理由」にした方が良いのかもしれません。そうなんです、いまVAIO Proにすごく惹かれているのです。あのコンパクトさ、軽さ、そしてバッテリーの持続時間にフルHDのトリルミナスディスプレイとかなりクラクラきています。

と、いいながら買わないです。私の性格からして、「欲しい」=「購入」ではないのです。もちろん、金銭的な理由から「買えない」という場合もありますが、今回の場合その点では買えないことはないのですが、だからといって欲望のままに行動することには抵抗を感じます。

VAIO Proの欠点をつらつらと書き連ねて、買わない「理由」とすることは簡単です。例えば・・・


  • 価格が高い。
  • メモリが少なく、増設できない。
  • CPUがクアッドコアではないし、超低電圧版しかない。
  • SSDの容量が少なく、交換はできなさそう。大容量モデルは、PCIe接続と特殊っぽい。
  • 有線LANがない。
  • 買ったところで、いま使ってるThinkPad Edge E430はどうするんだ?(死蔵?)
  • その他・・・


などなど。
しかし、こういう風に否定的に考えるよりは、Edge E430のいいところを考えて、もっと肯定的に「買わない理由」を考えてみたいと思います。


  • とにかく安い。買った後なのでどうでもよいのですが、当時は6万程度でした。
  • このサイズでクアッドコアのCore-i7が選べる。他のシリーズや他のメーカのノートPCでは、クアッドコアを選ぼうとすると最低でも15.6inchサイズになってしまいます。このサイズになるともう持ち運べる限界を超えてしまいます(唯一、マウスコンピュータだけが11.6inchのものを出していましたけど、今は・・・)
  • メモリもHDDも標準的なもので、交換しやすい構造になっている。CPUすら交換可能(PGAタイプ)で、実際に換装した人もいるようです。私のは、すでにCore i7-3612QMなので、これ以上で換装可能なのは3632QM?、、、換装する価値ないなぁ。
  • セパレートキーボードは意外とタイプミスが少なく、使いやすい。
  • m-SATAコネクタを持っていて、SSDとかを追加できる。
  • 光学ドライブ内蔵している。DVDドライブは必要なわけではなかったのですが、ついてくるのならウェルカムです。が、常用するわけではないので、SST-TS06Bのようなキットを使ってHDDに換装しました。SSDとHDDのデュアルドライブPCとして使えるのはありがたいです。
  • トラックポイントがついている(好みが分かれるところだけれど、ほとんど手を動かさずにマウスカーソルとキー入力を行えるのは非常にありがたい)。
  • バッテリーもまあまあもつ(使い方次第だけれど、3時間は大丈夫)。
  • 少なくともVAIO Proよりは丈夫そう(に見える)。

まあ、けっこういろいろあるじゃないか・・・と、いうわけで、VAIO Proはやっぱり見送りです。

2013年8月22日木曜日

Windows上でのUSBメモリとドライブの関係について

しつこいようですが、以前こちらに書いた内容がどうもまだしっくり来ていなかったので、再度まとめたいと思います。この件は、これで最後にしたいです。

話は、Windows PCに接続したUSBメモリ(マスストレージデバイス)とそのメモリ上のドライブとの関連をどうやって調べるか?ということです。

ポイントとなる概念は次の4つです。

  • USBデバイス
  • ディスク装置
  • ボリューム
  • ドライブ名
この4つの概念が、Windows上ではどのようにつながっているのか?どうやってその関係を調べることができるのか?という点をまとめます。


1.「USBデバイス」と「ディスク装置」の関係

これは一対一に対応しています。そして、デバイスツリー上(デバイスマネージャー上)でも親子関係が成立しています。つまり、CM_Get_Parent/CM_Get_Child APIを使って互いに行き来できます。もちろん、USBメモリが親で、ディスク装置が子になります。


2.「ディスク装置」と「ボリューム」の関係

ここが一番むずかしい部分です。一つのディスク装置に対して、複数のボリュームが対応づけられています。これは、1台のHDDに、複数のパーティションを作ることができるという事実に対応しています。
難しい理由は、Windows XPまでと、Vista以降とでは対応づけの方法が変わっているからです。
XPでは、「ディスク」と「ボリューム」はデバイスツリー上で親子関係を持っています(デバイスマネージャでも確認できます)。USBディスク装置のDEVINSTを得ることができたら、CM_Get_ChildやCM_Get_Sibling APIを使って、ディスク内のボリュームを列挙できます。
しかし、Windows8で確認してみると、「ディスク」の子として「ボリューム」は見あたりません。その代わりに、ディスク装置のDEVINSTを得たらCM_Get_Device_ID_List APIにCM_GETIDLIST_FILTER_REMOVALRELATIONSフラグを渡すことで、「ボリューム」のデバイスIDを得ることができます。


3.「ボリューム」と「ドライブ名(ドライブレター)」との関係

この2つを直接結びつけるものはありませんが、ボリュームのデバイスIDから得た「ボリューム名」と、ドライブレターから得た「ボリューム名」を比較することで、対応関係を調べることはできます。

というわけで、これらの関係を図にしてみました。



最初からこのような図があれば、こんなに悩むことはなかったんですがね。

誤りがあれば、教えてもらえるとありがたいです。

2013年8月20日火曜日

スウェーデンハウスでのエアコンつけっぱなしは不経済?

スウェーデンハウスのモデルハウスに行くと、こんな話を聞くことがあります。

「夏はエアコンをつけっぱなしにすることをおすすめします。気密性・断熱性が高いですから、室内が十分冷えたあとはエアコンはほとんど止まっているかときおり弱く回るだけなので電気代はあまりかかりませんよ。温度設定も28℃にしておけば、家全体が快適な温度に保たれます。」

ブログなどで検索すると、これを実践しているスウェーデンハウスのオーナーさんはそこそこいるようですが、私自身は電気代が怖くてまだ試していませんでした。

この話を営業担当から聞いたとき、
「へぇ~、そういうものなんだ。確かに、昼間留守の間に暖まった室内を夕方帰宅後にエアコンをブン回すと電気を一気にたくさん使いそうだ。まして、夕方といえばリビングタイムといって、一番電気の単価が高い時間帯。総合すれば、つけっぱなしの方が電気代は安くなるのかもしれない。」
そんな都合のよい理解をしていました。

しかし、よくよく考えるとこれはとても非科学的な気がしてきました。
ごく普通に考えて、私の家のように共働きで昼間留守にして誰もいないのであれば、その時間帯だけを考えればエアコンをつけているのは無駄であることは明らかです。
それに、いくらスウェーデンハウスでも“完全気密”“完全断熱”ではないのだから、やはり外部からの熱はそれなりに流入するはず。昔勉強した物理の知識を引き出すならば、熱の流入量は温度勾配が高いほど多くなるはずです。つまり、エアコンをつけて室内を冷やせば冷やすほど単位時間あたりの熱の流入量は多くなり、その一方で何もしなければ部屋の温度は高くなり熱の流入量はエアコンをつけているときよりは少なくなります。
そして、夕方に帰宅後にある決められた温度(たとえば28℃)まで下げるのであれば、家に対する全体的な熱収支という観点から考えると、日中より多くの熱量が流入した方がエアコンにより多くの消費電力を強いているのは明らかです。まして、エアコン自体の冷却効率や機械的ロスのことを考えると、やはりエアコンは必要のないときには切っておく方が得策のように思えます。

最近は、契約にもよりますが、電気の使用量を1時間単位で知ることができるようになってきています。私もこれを利用して、エアコンをつけっぱなしにした場合と、つけずに帰宅してからエアコンをつけた場合で、電気の使用量がどれくらい違うかを調べてみました。
ある程度暑くなった7月の平日から無作為に3日を選んで日中エアコンをつけていた場合と、その翌日に日中切っていた場合とで比較したのが次のグラフです。



横軸は、一日の中での時間帯(1時間単位)です。
縦軸は、各時間帯毎の3日間の電気使用量の合計です。単位はKWhになります。
平日は朝7時過ぎには出勤し6時ごろには帰宅するので、その時間帯とその直後の時間帯に着目します。他の時間帯は在宅しており、料理や洗濯、照明・テレビなどで電気を使っており、日によって使用量も違いますので無視します。ちなみに早朝4時~6時頃に電力消費が上がっているのはエコキュートのせいです。

総じて、エアコンをつけた方(青いグラフ)がつけいない方(赤いグラフ)より単位時間あたり消費電力が多いですが、不思議なことに帰宅後の時間帯(18時~20時)においても青いグラフの方が赤を上回っています。予想では、昼間暖められた室内を一気に冷やそうとして18時以降の1時間くらいは赤いグラフがグっと伸びてくると思ったのですが…。
これでは、エアコンをつけない方が明らかに得です。いったいどうなっているのでしょう。

帰宅後にエアコンをつける場合、確かに帰宅時点では室内はかなり暑いです。しかし、それを冷やすのにエアコンを何時間もブン回す必要はありません。せいぜい15分くらいは一生懸命頑張ってくれていますが、それで部屋は十分に冷えます。それ以降はそんなに回っていません。

というわけで、理由のほどは良く分からないですが、実測データから見る限りでは、共働きで日中不在にしているのであればエアコンをOFFにしてみる方が良さそうです。

2013年8月8日木曜日

ThinkPad Edge E430のFull-HD化は可能か?

ThinkPad Edge E430をHD+化(1600×900)してから、もう9か月も経ったのですね。もうWXGA(1366×768)には戻れないです。

さすがに14インチ程度のサイズで、Full-HD(1920×1080)は必要ないだろうと思っていましたが、最近VAIO Pro 11/13を知って、ちょっと羨ましくなってきました。それに各社Full-HDのノートPCを出してきていますしね。

正直なところ、VAIO Pro 11には、けっこう魅かれています。しかし、問題はCPUが超低電圧版であること、そしてクアッドコアの選択肢がないことです。通常の用途ではクアッドコアの必要性がないことは承知していますが、なんといっても自作したソフトのマルチコア対応化&パフォーマンス評価のために、どうしてもクアッドコア(+ハイパースレッド)が必要なのです。というわけで、VAIO Proのコンパクトさと軽さには非常に魅力を感じるものの、しばらくは見送りです。

そこで、そこそこ気にって使っているThinkPad Edge E430を更にFull-HD化できないかと考え始めました。前回の改造で、LCDケーブルのLVDS 2ch化は済んでいるので、あとはLVDS 2chインターフェースの14.0インチFull-HD LCDパネルを手に入れるだけなのですが、これがなかなかありません。11.6インチや15.6インチでは比較的よく見つかるのですが・・・。
探してみると、(悪名高き?)AUOにB140HAN01というモデルを見つけました。しかし、いつものごとく詳しい仕様書どころか、簡単な仕様すら分かりません。いろいろ調べた結果、おそらく信号インターフェースがeDPであるとの情報を得たので、残念ながらE430では使えそうにもありません。
海外の掲示板で、ThinkPad T420をFull-HD化した、という情報を見ましたが、ちょっと正気の沙汰ではありませんでした。マザーからeDPの信号を取り出してLCDにつなぎ、BIOSも改造した、とのことです。ちょっとそこまで時間をかけてやるほどのことでもないので、使えそうなLCDパネルが見つかるまで待つことにします。

2013年8月6日火曜日

Windows7/8 システムイメージの作成中のエラー

先日の謎のクラッシュ以来、システムイメージのバックアップの必要性をヒシヒシと感じています。PC購入時のHDDはそのままとって置いてあるのですが、単に放置しているだけだといざというときに本当に起動するのかどうかが気になるので、もう一つくらい何らかの方法でバックアップを取っておきたいです。

しかし、Windows8の「システムイメージの作成」が何故か動きません。
”バックアップをどこに保存しますか?”のダイアログでバックアップ先を探している途中で、次のようなメッセージが出てしまいます。


このエラー番号 0x81000036 や、"バックアップデバイスが見つかりませんでした”をキーワードにして検索してみたのですが、有効な対策は見つかりませんでした。

しかし、ひょんなことから回避策を見つけました。


  • RAMディスクをいったん無効にする
これだけです。
私が使っていたのは、RamPhantomEX LEなのですが、一時的にRAMディスクを削除したらイメージのバックアップがとれるようになりました。

理由は分かりませんが、「PCはダマシダマシ使うもの」という信念ですから、動けばOKとします。

本当に「スタート」ボタンは必要なのか?

かなり偏った個人的意見ですが、Windows8.1で追加されるらしい「スタート」ボタンですが、特に必要ないです。
アプリケーションの起動は、Windowsキー+”キーワード”入力+ENTERでサッと探して起動できますし、シャットダウンなどは毎回する必要はないと思います。

ノートPCではLCD画面を閉めてスリープにしてそのまま鞄に入れてしまいます。バッテリーの消費を抑えたいときやデスクトップ機の場合は、休止状態を電源ボタンに割り当てていますからボタンを押して電源LEDが消えたら、それでおしまいです。確かにたまにはちゃんとシャットダウンしないとWindowsがおかしくなることがありますが、たいていは大丈夫です。休止状態を使えば、前日の作業状態のまま立ち上がるので楽です。

コントロールパネルや、コマンドプロンプト、システムの管理などのツールを起動するのも、Windows+Xキーがかなり便利ですから、「スタート」ボタンを押してズラリと並んだメニューから探しながらマウスで選択するよりはよほど早いです。

それから、特にSSDを使用している人に「Windows Search機能を切る」という慣例が多いようですが、個人的にはWindows Searchは便利です。特に、アプリを起動するときにするWindowsキー+"キーワード"入力ではWindows Searchの検索結果が使われますから、この機能を切ってしまうとせっかくの恩恵が受けられなくなってしまいます。
確かに、最初はインデックスの作成にディスクアクセスが行われて鬱陶しいような気がしますが、それも最初だけです。ディスク容量を圧迫するとか、頻繁にSSDに書いてほしくないのであれば、インデックスファイルは別ディスクに移すこともできますし、「ライブラリ」全体のインデックスが必要なければインデックスの対象から外すこともできます。少なくとも、「スタート」画面の検索用だけにでもWindows Search機能は有効にしておく、というのはいかがでしょうか。

というわけで、Windows8はタブレットPC向けという印象が強いですが、キーボートショートカットを駆使すれば、むしろこれまでのWindowsよりデスクトップユースに向いているというのは、少し乱暴な意見でしょうか。

2013年8月2日金曜日

Setup.exeが起動しないとき...

Windows 8にしてから、setup.exeを実行しても何の反応もなく、インストーラが起動しない現象が起きていました。その解決方法(の一つ)を見つけました。

同じような現象に遭遇された人は、タスクマネージャをよく見てください。setup.exe自体は起動していませんか?タスクマネージャの「説明」とある列が、"32-bit Setup Launcher"と出ているにも関わらずインストーラが起動しない場合は、次の操作を試してみます。


Setup.exeで右クリックして、「待機チェーンの分析」をクリックします。すると、Setup.exeの動作が引っかかっているアプリケーションが次のように表示されました。

私の場合は、どうやらSetPoint.exeが何らかの影響を与えているようです。この影響を与えているアプリはPC環境や状況によって異なるようです。こちらの環境では、最初は_pn.exe(XilinxのProjectNavigatorというアプリ)が引っかかっていることもありました。
さて、このSetPoint.exeを終了させれば、目的のSetup.exeの動作を続行できる可能性があるということになります。このときSetPoint.exeを本当に終了させてもよいかどうかをよく判断してから、上の画像のようにチェックを入れて、プロセスの終了ボタンを押します。今回のSetPoint.exeは、Logicoolのマウス&キーボード用ユーティリティなので、一時的に止めてしまっても問題ありませんでした。

で、プロセスを終了させると、おもむろにsetup.exeが動き出して、インストーラが起動しました。

もし、Setup.exeが起動しない、反応がない、とお困りの人がいましたら、確認してみてはいかがでしょうか?