2012年9月23日日曜日

リカバリメディアを何度でも作る方法[まとめ]

ThinkPadシリーズのリカバリメディアを何度も作る方法についてこのブログを訪れる人が多いようなので、これまでに分かったこと(→元ネタ)のまとめをしておきます。

対象となる機種がどれなのかははっきりとは分かりませんが、少なくともThinkPad Edge E430はすべてのモデルで該当するようです。おそらく兄弟機のE530も同じでしょう。また、2011年後半くらい以降に発売開始になった他のモデルでも同じ方法が使えるかも知れません。ただし、E420/E520は方式が古い(service_done.iniファイルによる方法)のでこの方法は使えません。

なお、ここに書き込む方法は一度リカバリメディアを作ってしまったあとで、「しまった!別のメディアに作り直したい!」とか「リカバリメディアを作ったが1つでは心許ない。もう一つ欲しい。」という人のための方法であって、ThinkPadを購入した直後にHDDのイメージバックアップを採っている人はそのバックアップイメージを復元すればほぼ完全な「工場出荷状態」に戻せるわけですから、以下の方法は意味を成しません。可能であれば、リカバリメディアを作る前にディスクイメージでバックアップをとっておくことを強くおすすめします。


では、2回以上リカバリメディアを作成する方法を説明します。

  1. ThinkPadで普通にWindowsを起動してください。
  2. コマンドプロンプトを起動します。
  3. q: [ENTER]と打ち込んでQドライブに移動します。
  4. cd FactoryRecovery [ENTER]と打ち込んでリカバリイメージのあるディレクトリに移動します。このディレクトリは隠しディレクトリになっていますが、"cd Fa"くらいまでを打ち込んでTABキーを押すと自動的に残りが補完されるはずです。
  5. echo > recovery.ini:Done [ENTER]と入力します。
以上の操作でもう一度リカバリメディアを作成できるようになっているはずです。
もう一つメディアを作成するとまた作成できなくなるので、また上と同じことを行ってください。


(2012年10月9日追記)

ちなみに、recovery.ini:Doneに書き込む内容は、先頭の1文字が"1"という文字でなければ何でもよいようです。言い換えると、副次ストリームrecovery.ini:Doneの先頭が"1"であればリカバリ済みと判定しているようです。

ですので、echo 0 > recovery.ini:Doneでも、echo 01 > recovery.ini:Doneでも、リカバリメディアを作ることができるようになります。
一方で、echo 1> recovery.ini:Doneはもちろん、echo 100000 > recovery.ini:Doneとした場合でも、リカバリメディアを作ることはできなくなります。


2012年9月12日水曜日

一度くらいは取説に目を通してみるもんです

前回書いたFnキーの組み合わせを解決したくて、ThinkPad Edge E430のユーザー・ガイドを見てみました。すると、意外な発見がありました。


  • Fnキーを4秒以上押し続けると、ファンクションキーをF1-F12キーとするか特殊機能キーとするかを選択できる!
F1-F12キーの扱いはBIOSからでないと変更できないと思っていたのですが、Windows上からも変更できるのですね。しかも、普通にコンパネからキーボードのプロパティを開いても、次のようなダイアログが出るではないですか!


Visual Studioを使っているとファンクションキーは多用するのでいちいちFnキーと一緒になんて押していられない(=swapする設定で常用してます)し、このプロパティでこまめに変更できてもうれしくはないのですが、そんな機能があるならもっと早く教えて欲しかったです。BIOSでしか変更・設定できないと思っている人は多いはず・・・。

でも結局は、Fn+Bキーとかの謎は解けなかった(ユーザー・ガイドには書いていなかった)。

2012年9月10日月曜日

BREAKキーの代用

「困った」というほどではないのですが、ThinkPad E430には"BREAK"キーがないのには驚きました。

いや、BREAKキーの用途としてはたった一つしか思いつかないし、それはVisual Studioでビルドを中止するときという極めてニッチな用途しかないので、「もうBREAKキーなんて要らないだろう」となくしてしまうもの理解できないわけではないです。最初はビルドを止めたくなったら反射的に右手が右上の方に飛んでいくのでとまどいがありましたが、だいぶ慣れたいまはALT+B、Aと押すようになりBREAKキーがなくてもよくなってきていました。

しかし、E430でもBREAKキーがあるというではないですか!それは、

  Fnキー+P

ということらしい。
確かにCTRL+Fn+P(=CTRL+BREAK)でビルド中止することができました。

どうしてこんな隠しキーみたいな扱いになっているのでしょうか?取説に載ってるのかな?普通PCの取説って読まないですよね?Pキーの上に赤で"BREAK"と印刷くらいはできたと思いますが・・・。

で、いま思いつきましたけど、他にもFn+?キーの組み合わせが隠してあるのではないかと思い、Fnキーといろいろ押してみました。


  • Fn+R:ウィンドウロック(ログオンパスワードの画面に戻る)
  • Fn+T:(不明)
  • Fn+I:(不明)
  • Fn+P:BREAKキー
  • Fn+S:(不明)
  • Fn+C:(不明)
  • Fn+B:(不明)
と他にも組み合わせがあるようです。が、どういう機能が割り当ててあるのか分かりません。Fn+SあたりはScrollLockかな~と推測しますが、具体的に使う場面を知らないので機能しているのかどうか分かりません。


さて、蛇足ですが、コンテキストメニューキーも残しておいて欲しかったなぁ、と個人的には思います。
Visual Studioでソース編集していると、カーソルキーとSHIFT/CTRLキーの組み合わせで文字を選択した後、そのままその選択範囲に対するコンテキストメニューを出したくなることがあります。マウスやウルトラナビの右ボタンでは、まずその選択範囲内にマウスカーソルを持って行かなければならないのでちょっと面倒です。あまり使わないけど、やはりあると便利です>コンテキストメニューキー。

2012年9月6日木曜日

指紋リーダーのススメ

ThinkPad Edge E430について来た指紋リーダーはなかなか便利です!

これまで特に必要性を感じていなかった指紋リーダーですけど、E430を買うときにどうしてもアルミブラックにしたかったので仕方なくついてきました。
「まあ、ログオン時かPC起動時にパスワードを入力する代わりに指でなぞる」くらいにしか考えていなかったのですが、なかなかよくできていて便利です。

まずはログオン時。パスワードをその都度入力するのが面倒なので「パスワードを入力せずにログオンする」設定にしていましたが、もしPCを盗まれでもしたら簡単にディスクの中を覗かれてしまいます。指でサッとなぞるだけなら、長いパスワードをいちいち入力しなくて済むので全くストレスになりません。

それから、g-mailやらamazonなどいろいろとアカウント認証の場面がありますが、(どういう仕組みになっているのやら)そういう場面では自動的にポップアップが出てきて指をなぞるとアカウント&パスワードが自動的に入力されてログインまでされます。これはなかなかよくできていると感心しました。
ブラウザもアカウント名やパスワードを覚えてくれますが、最初の一文字でサジェスチョンが出るだけだったり、パスワードについては結局全部入力しなければならなかったりと、多少手間がかかっていましたが、それらがすべて指をなぞるだけで済んでしまうので非常に便利です。

更に、それ以外の場面で指をなぞると、あらかじめ登録したアプリやWEBサイトを起動することができるようになっています。それぞれの指ごとに設定ができるので、最大10アプリorサイトまで登録することができます。私の場合は、G-mailのサイトを登録しているので、指でなぞればすぐにメールチェックができて重宝しています。

意外といろいろと使えるものです、指紋リーダー。わずか1050円で追加できるのですから、その価値は十分にあると思います。