2012年12月20日木曜日

Raspberry Pi まだ来ない

先月29日に注文したRaspberry Piがまだ来ないです。もうすぐ3週間になるというのに・・・。

当初は注文が殺到して(というか生産体制が不十分で?)何か月も待った人もいるそうですが、現在は順次生産されていてそんなにかからないと思っていたのですが。
こちらのサイトによると、どうもRSオンラインからの購入は納期がかかるとのことで、そういう意味では失敗したかなーという気もします。せめて年内でも12月中旬くらいには届くことを期待していましたから。

今さらですが、RSオンラインのFAQページにこういう表が出ていることに気が付きました。


これによると、私の注文番号は1010212xxxですから、今月の17日~23日のうちに出荷ということでしょうか。「出荷」とは言っても、たぶん英国からということでしょうから更に+1週間は覚悟しておかなくてはいけません。年内到着はかなりキビシイようです。
年末年始はそれなりに忙しいので、どちらにしても年が明けひと段落した来年1月中旬以降にならないと手が付けられそうにないです。残念・・・。


(2012/12/25追記)

昨日(12/24)に突然到着しました。

RSオンラインの「Raspberry Piに関するFAQ」によると、


Q - 配送状況を確認することはできますか?
A - 弊社からの出荷が完了した時点で、通知メールが届きますのでそちらのリンクよりご確認いただけます。RSオンラインから配送状況のご確認はできません。



とのことですが、出荷完了メールは結局来ませんでした。あまり当てにならないようです。注文から1か月以内には届きましたので、生産状況としてはまあまあ良くなっているようです。


とりあえず、SDカードにRaspbianのイメージを書いて電源を入れると、無事にブートしました。お楽しみはこれからです。

2012年12月17日月曜日

Windows 8を入れてみた

優待アップグレード権があるうちにWindows 8を1200円で購入、さっそくThinkPad Edge E430にインストールしてみました。当面は様子見なので、VHDブートです(元のWindows 7は残している)。

評判通り、確かにサクサク動いてるな、というのが最初の印象。個人的にはブートアップの速度はどちらでもいい(スリープ多用派なので)のですが、ブート時間もこのくらいなら毎回シャットダウンして起動しなおしてもいいかも…、という気になります。
しかし、やはり起動時のタイル画面はデスクトップ/純ノートPCでは使い道がなさそうだ、と思いました。この部分が特に不評のようなので躊躇していたのですが、Windows+DキーやWindows+Eキーでデスクトップ+エクスプローラがサッと起動でき、デスクトップ画面にさえなってしまえばあとはWindows 7とほぼ同じように使えるので、あまり気にする必要はなかったです。
スタートメニューがないとイヤだという人も多いようですが、よくよく考えてみると私の場合はスタートメニューから何かを起動するということは少なかったですね。よく使うアプリはタスクバーにピン止めしておけばすぐに使えるし(せいぜい10個程度)、「コンピュータの管理」とかもエクスプローラ上の「コンピュータ」→「管理」を使っていましたし。今度のWindows 8ではWindowsキーのショートカットがさらに充実しているので、スタートメニュー自体もう無くてもよいのではないかと思い始めています。

デバイスマネージャやシステムの管理、ディスクの管理にプログラムの削除なんかは、Windows+Xキーでむしろ今までよりサッと使えます。めったに使わないようなアプリがあっても、Windows+Qキーのあとアプリ名の一部を入れたら絞り込んで表示してくれますから、スタートメニュー内でズラーっと並んだアプリ一覧からにらめっこして選ぶよりははるかに早そうです。

さて、肝心のドライバ関係ですが、Windows 8を入れるだけでほとんどのドライバは入ってしまいますね。SDHCカードリーダと、指紋センサーだけはLenovoからダウンロードして入れる必要があります。その他、UltraNavと自動スクロールユーティリティもインストールしました。基本的にWindows 8対応のものが既に用意されていますが、Windows 8自体はWindows 7とあまり変わらないようなのでWindows 7のドライバもそのまま使えています。
一つだけよくわからないドライバ(ACPI\0068)というのがありましたが、Lenovoの省電力ドライバを入れたらデバイスマネージャからすべての「!」が消えました。

Windows 8対応と謳われている新しいBIOSを入れる場合は気を付けないといけないかもしれません。私のE430はBIOSバージョン=1.18だったのですが、最新の2.07に変えるといろんなことが起きました。なので、今のところBIOS変更は鬼門かもしれません。1.18のままでとりあえず他に問題が出ていなければそのままにしておいたほうが良かったです。
とにかく私のところでは「キーボードとUltraNavi」がまったく利かなくなったり(デバイスマネージャで「!」になってしまう)、HDD/SSDブートはおろかCDブートやLANブートすらできなくなって焦ったりと散々でした。また、BIOS設定によっては起動時にブートデバイスを選択するF12が利かなくなることもあるようです。

エクスペリエンスインデックスの方は、いまはVHDブートにしてしまったので分からないです。VHDブートだとディスクの性能を測ってくれませんでした。VHDブートにするまえに、別のSSDで普通にインストールしたときの記憶では、エクスペリエンスインデックスの値自体はWindows 7と同じ値が出ていたと記憶しています。ただし、グラフィックス(デスクトップグラフィックスパフォーマンス)の値だけがWindows 7と比べて6.5→5.9になっていました。測定中にゴソゴソ触ってしまったので計測誤差かもしれません。

とりあえず、サクサク動くの気持ちいいです。他に大きなマイナス要素(ドライバ無いとかアプリが動かないとか)がないので、しばらくはWindows 7+VHDブートのWindows 8のデュアルブートで使ってみて問題がなさそうであれば、Windows 8だけに入れ替える予定です。


(2012/12/18追記)

アプリケーションの起動は、

  1. あらかじめ「スタートにピン止め」しておく。
  2. Windows+Qキーを押す。
  3. アプリ名の一部を入力する。
  4. カーソルキーで絞り込まれたアプリを選択+ENTER
という流れが一番私に合っているようです。よほど頻繁に使うもの以外は「タスクバーにピン止め」しないほうが、タスクバーがゴチャゴチャしなくて済みます。

「スタートにピン止め」したアプリの名前が変えられないと思っていましたが、確かにタイル画面では変更はできませんが、結局のところタイル画面にあるのはショートカットであることには変わりないので、そのショートカットのあるフォルダを直接開いてショートカット名を編集すればなんてことはありませんでした。

2012年12月14日金曜日

やはりCPU fanが回っていない・・・

前回と同じことが、またまた起きました。ThinkPad Edge E430のCPU fanが回っていませんでした。

今回は気温が低いのでCPU温度も相対的に低く、なかなか気づかなかったです。気づいたときには、いつも起動しているCore Tempでは70~75℃くらいを示して安定してました。CPU負荷は全コア0~5%ほどであったにもかかわらずです。

70℃くらいならfanは回ってもおかしくないはずですが、もしかするとこれくらいではまだ耐えられるということでfanはOFFのままなのかもしれないと思って、敢えてCPU負荷を上げてみました。具体的には、1000万桁以上のSuper-PIを複数同時に走らせました。すると温度はグングン上がっていきますが、90℃を超えてもfanは回り始めません。やはり何かがおかしいようです。

この状態で、今回もスリープにしました。そしてすぐに何かキーを押してPCを起動します。すると、前回同様にfanが勢いよく回り出しました。それに連動して、CPU温度も下がっていきました。

先日SSDがおかしくなったので、Windowsを再インストール(というかリカバリ)してからまだそんなに時間は経っていません。それでも起きたということは、ソフトウェアかドライバの問題というよりも、PC本体側で何か原因があるのではないかと考えられます。それが「何か」分かればよいのですが、発生頻度が低いのでなかなか再現テストができません。どうしたものでしょうか・・・。

2012年12月13日木曜日

これはちょっと・・・

このブログでは、社会・時事に関することは書くつもりではなかったのですが、ある意味でちょっとした「怖さ」を感じたので書いてみたいと思います。

今回の衆議院選挙に関係して、政党・候補者と投票者との相性判断みたいなものをやっているサイトがあることを知りました。

まず、そんな大切なことをある種の占いのような相性判断で決めてしまってもよいのかな?という違和感を感じました。
私自身は「相性判断・診断」について詳しくは理解しておりませんので、実際には科学的・心理学的な検証に基づいた真面目なものもあろうかと思いますが、私的にはそういうものも含めて十把一絡げに「うさんくさいもの」と決めつけてしまっています。日常のどうでもよいような事柄の判断材料のひとつとして、または、ある種の遊びとして「相性判断」を使うのはまあよいとして、選挙に関してはやはり自分で調べて感じたことを自分の責任で決めて投票すべきだと思うんです。

そして、「怖い」と思ったのは、もしもこういうサイトの構築者や相性判断のアルゴリズムを決める人が悪意を持って特定の政党や候補者に傾いた判定結果を導き出すように仕向けたと仮定すると、その人の意志でこのサイトを利用する人の票をコントロールできることになってしまわないか?ということです。場合によっては、公職選挙法にすら抵触しないか?とも思ってしまいます。

ちょっと、考えすぎですかね。

2012年12月7日金曜日

SSDが壊れかけ・・・

またもThinkPad Edge E430の話ですが、先日使っていて急に動作が遅くなったと思ったら、再起動後にログオンできなくなってしまいました。

まず、いつも使っていた指紋認証の画面が出ませんし、代わりにパスワード入力しても入力自体は受け付けられてデスクトップ画面に変わると思いきや何も表示されず先に進みませんでした。
システムの修復をかけると、今度はブート途中で落ちるようになってしまい、どうにも使えません。

仕方がないので、SSD(Crucialのm4 256GB)を外して別のPCにつないでchkdskをかけると、いくつかのブロックが読めないとか、いろいろなエラーがでるようになってしまっていることが分かりました。SSDの耐久テストなんかをしているHPをみていると、SSDはおかしくなり始めると急に全滅することがあるそうなので、「ああ、遂に来たか・・・。ハズレSSDを引いたかな」と思いました。
でも、「まあ、バックアップは毎日録ってあるから、ファイル喪失被害は軽微だな」「3年保証があるから、新品に替えてもらえたらむしろラッキー?」くらいに悠長に考えていましたが、意外にも直ってしまいました。

chkdskをかけている間は確かに読み取りエラーとかNTFSの構造的なエラーとかが続々と報告されていて、その度にS.M.A.R.T.の"訂正不可能エラー回数(BB)"とか、"累積ECC訂正回数"がじりじりと増えていたので確かに故障破滅に向かっていると信じていたのですが、何度かフォーマット&リカバリを繰り返すうちにエラーの発生はなくなり、正常に使える状態になっています。もちろん、S.M.A.R.T.の値ももう増えなくなっています。

果たして、SSDでそんなことがあり得るのでしょうか?

参考までにS.M.A.R.Tの値を貼り付けておきたいと思いますが、"訂正不可能エラー数"や"工場出荷時の不良ブロック数"、"累積ECC訂正回数"などについて、このような値でも正常範囲でしょうかね?これまでは注視してこなかったのでよく分かりません。



-- S.M.A.R.T. -------------------------------
ID Cur Wor Thr RawValues(6) Attribute Name  
01 100 100 _50 000000000192 リードエラーレート  
05 100 100 _10 00000000A000 代替処理済のセクタ数 
09 100 100 __1 000000000366 使用時間       
0C 100 100 __1 000000000367 電源投入回数     
AA 100 100 _10 00000000000A 不良ブロック増加数  
AB 100 100 __1 000000000000 書き込み失敗回数   
AC 100 100 __1 000000000000 消去失敗回数     
AD 100 100 _10 000000000002 ウェアレベリング回数 
AE 100 100 __1 0000000000C6 予期せぬ電源断回数  
B5 100 100 __1 01E600AF0137 Non-4k Aligned Access
B7 100 100 __1 000000000000 SATA インターフェースダウンシフト
B8 100 100 _50 000000000000 エラー訂正回数    
BB 100 100 __1 000000002F30 訂正不可能エラー数  
BC 100 100 __1 000000000000 コマンドタイムアウト 
BD 100 100 __1 000000000053 工場出荷時の不良ブロック数
C2 100 100 __0 000000000000 温度         
C3 100 100 __1 0000000011DD 累積ECC訂正回数   
C4 100 100 __1 00000000000A 代替処理発生回数   
C5 100 100 __1 000000000000 代替処理保留中のセクタ数
C6 100 100 __1 000000000000 回復不可能セクタ数  
C7 100 100 __1 000000000000 SATA R_ERR (CRC) エラー回数
CA 100 100 __1 000000000000 残り寿命       
CE 100 100 __1 000000000000 ライトエラーレート  
                             


2012年11月30日金曜日

Raspberry Piを購入

以前から気になっていたRaspberry Piをポチッと購入しました。
こんなものをたったの$35で販売されたら、組み込み屋としては商売あがったりです。マイコンを選定して、周辺回路を書いて、基板をおこして、実装して、そしてOSやドライバのポーティングからソフトをちまちま書いているのがばかばかしくなります。
Linuxで何かをさせるのは初めてになりますが、当面はUSBカメラを用いた監視カメラ(勝手に人の庭を通り抜ける輩がいる!)と、気温ロガーにでも仕立ててみようかと考えています。

このRaspberry Pi、願わくばSATAインターフェースがあれば最高だったんですけどね。SSDも安くなりましたから、かなり高速なデータも安心して保存できますし。

購入先はRSコンポーネンツですが、おそらく海外からの発送になりますので納期がかなりかかりそうです。しばらくは、慣れないLinux関係の調査と、開発環境の整備をしていく予定です。

2012年11月24日土曜日

LCD換装成功のポイント

ThinkPad Edge E430のHD+化計画[実施編]」で書いたように、E430の液晶パネルをHD+(1600x900)に交換することに成功しましたが、成功するにはいろいろと関門があります。私の場合は運も味方してくれたので成功しましたが、2chの書き込みを見るとFullHD化で苦労されている方もいらっしゃるようなので、私が気がついた範囲で成功へのポイントをまとめておきたいと思います。
ただし、下記に書いたのはあくまでも私が経験した中で気がついたことですので、他にもチェックすべきポイントがあるだろうと思います。また、LCDパネル本体に関わる情報はあまり十分に得られませんでしたので、多分に私の「推測」が含まれることはご承知おきください。


電気的仕様の合致
  • Videoチップから必要な信号が出ているか?
  • その信号がマザーボード上で配線され、コネクタまで接続されているか?
  • LCDケーブル上で必要な信号を通す配線がなされているか?
  • 使用するLCDパネルの信号規格が合致しているか?
    現在の主要な方式としてLVDSまたはeDP?
    Single Channel(いわゆる1ch LVDS)またはDual Channel(2ch LVDS)?
    eDPの場合は1レーンor2レーン?
  • LCDパネルのバックライトタイプは合っているか?(LEDまたはCCFL)
物理的仕様の合致
  • LCDパネルのサイズ
  • ワイドタイプ(16:9)か、ノーマルタイプ(4:3)か
  • コネクタタイプとピン数(最近のLEDバックライトのものVESA規格の40pinタイプが多い)
  • コネクタの位置(LCDパネル端にあるものや、パネルの中ほどのもの、上側にあるものもある。最悪、LCDケーブルが届かない)
  • LCDパネルの取り付けネジの位置(同じサイズ・規格のパネルならだいたい合っているのではないか?)
BIOSレベルでのソフトウェア仕様の対応状況
  • BIOSがEDIDを読んで、それに合う表示方法に対応できるか?
    (場合によっては、BIOS起動の期間中は何も表示されないということがあるかも)
OS(Windows)レベルでのソフトウェアの対応状況
  • 必要なinfファイルが用意されているか?
  • ドライバがEDIDを読んで、それに合う表示方法に対応できるか?

ちなみに私が成功したE430のHD+化では、電気的仕様の1ch LVDS→2ch LVDSとLCDケーブルでの配線状況がキモの部分でした。そのほかの条件については、幸い既にPC側で対応ができていたようですので、パネルをHD+に代えてもBIOS画面は完璧に表示されますし(表示範囲が小さくなったりはしない)、Windows側でも自動的に最適なドライバ設定がされました。

E430とE530では同じマザーボードだろうという推測が成り立ったことと、海外ではE530にHD+へのカスタマイズオプションがあったことなどから、E430でも上記のほとんどの条件はクリアしているだろうという予測ができましたので、それらが大きな後押しになり、実行に踏み切ることができました。

2012年11月21日水曜日

QUICPayデビュー

いまさら感満載ですが、QUICPayにデビューしました。

コンビニで昼食を買うことが多いのですが、小銭の出し入れが面倒なだけでなく、できればクレジットカードのポイントも付けたかったので、これまではスマートICOCAで支払いをしていました。スマートICOCAは都度チャージが必要ではありますが、スマートICOCAカードだけでクレジットカード引き落としのチャージができるのでそれなりに重宝していましたが、電車通勤ではなくなったのでチャージ機に行く機会が全くなくなってしまいました。何かと理由を作ってチャージしに駅に行っていましたけれど、なんだか面倒になってきたところで、いま使っている携帯はおサイフケータイであることを思い出しました。

さっそく、持ち合わせのクレジットカードの会社に申し込み、IDとパスワードを入手しました。しかし、問題はここからです。

私はケータイでネットを見ることがなく、一番安い契約(=定額プランではない)にしていたので、QUICPayの初期設定ごときで無駄にパケット代がかかるのは不本意です。せっかく少しでもポイント稼いで取り戻そうとしているのに、そのパケット代が高いようでは元の木阿弥です。

幸い、ケータイにはもともとQUICPay設定アプリが入っていたので、アプリのダウンロードは必要ないなと思っていましたが、設定を始めると「最新版のダウンロードが必要」とか何とかで、結局ダウンロードさせられる羽目になりました。
そして、いざ設定を始めると、なかなか表示されません。3Gケータイで速度が遅いのも原因の一つだろうとは思いますが、設定時にクレジットカードの種類を指定するのにいちいちネットでクレジットカードの画像(ロゴ)を何枚もダウンロードさせるではないですか!そして、言われるままにカードの種類を選びましたけど、よく考えると先に申し込みをしてIDを取得しているのですからもうどのクレジットカードかは分かっているはず。それなのになぜ、わざわざパケットを使ってカードの種類を選ばせるのだろう。
その後、IDとパスワードを入れて、設定ボタンを押す。すると、登録完了となりました。

えっと、結局はIDとパスワードを入力させて、それをSSLとかで暗号化してホストに通知して、代わりにホストから受け取った設定情報をケータイのRFIDに書き込むだけですよね?それだけの作業のために、アプリのダウンロードやら(不要な)クレジットカードのロゴ画像ダウンロードやらが必要なのだろうか?無駄にパケット代を使わせようとする作為的なものを感じてしまう。

とりあえず、設定は完了した(してしまった)ので、できるだけQUICPayを使って、クレジットカードのポイント分で元を取り返さなくては・・・と思います。

2012年11月20日火曜日

ThinkPad Edge E430のHD+化計画[実施編]

ThinkPad Edge E430のLCDパネルをFWXGA(1366x768)→HD+(1600x900)に換装することができました。

「準備編」では、独自にいろいろと調査をし、だいたいHD+化できそうなところまで辿り着きつつも、LCDパネルのケーブルの問題で足踏みをしていました。本日、同じEdgeシリーズのE530用のLCDケーブルを入手することができましたので、そのケーブルを使ってみると見事に表示されるようになりました。画像は後日公開します。

というわけで、今は広くなった画面でこれを書いています。なかなかいいです。

予備調査とかいろいろ時間はかかったのですが、突き詰めると次の2つのものを交換するだけでできました。

 LCDパネル:LP140WD1-TLA1(LG Display)
 LCDケーブル:FRU 04W4124(E530用のLCDケーブル)

RAM増設やHDD→SSD換装くらいならまだしも、ここまで改造してしまうともう本来の保証は受けられないだろうと思います。もしも、やってみようと思われる方がいましたら、そのときはそれなりの覚悟を持って、自己責任ということでお願いします。
ちなみに私のE430は、ビデオチップの載っていないモデル(Core i7-3612QMのみ)です。載っている場合でも同じマザーボードのようなのでたぶん大丈夫だと思いますが、実際に改造して確認したわけではありません。

さて、ここまで分かればあとはハードウェア保守マニュアルに従って交換すればできるのですが、マニュアルどおりにやろうとすると、PC本体からLCDユニットを丸ごと外すことになります。このとき、WLANのアンテナケーブルを全部外すことになるのでちょっと手間です。そこで、自分の備忘録のためにも、気がついたポイントを書いておこうと思います。

  1. E430の裏にある「大型の下部カバー」「HDD」「光学ドライブ」をマニュアルどおりに外します。

  2. そして「キーボード」と「キーボードベゼル」も外します。

  3. 次に、LCDユニットは本体につけたまま、「LCDベゼル」を外します。
    LCDの四隅にあるゴムクッションをめくって、その下にあるネジを外します。
    LCDベゼルをうまく外すコツは、外側から開こうとするのではなく、内側から爪を差し込んで(LCD表示部分とベゼルの間)、ベゼル自体を外向きに広げてねじるように起こすと外れます。まずは、ベゼルが細いLCDの左右側から外し、その後LCD上側、最後にLCD下側の順にやると外れやすいです。ベゼルはかなり薄い部品ですぐ折れそうな気がしますが、意外と柔軟です。慣れると、ポキポキと音を立てながら気持ちよく外れていきます。

  4. 「LCDベゼル」を外したら、「LCD背面カバー」(要は天板)を外します。
    ベゼルを外していますので、LCDの下の方でヒンジにネジ4本で固定されているのが見えます。LCDパネルを目一杯開いておくと、ドライバーがPC本体に当たりつつも、何とかそのネジを回せると思います。ネジを4本とも外すと、天板が自重で落ちますから手で支えながら外してください。場合によっては、LCDケーブルにストレスがかかって切れたり、LCDパネルのコネクタを損傷してしまいます。

  5. LCDパネル背面のコネクタを抜きます。コネクタ全体がテープで固定されていますので、まずはテープから外します。

  6. 次に、「LCDパネル」そのものを取り付けステーから外します。
    LCDパネルの真横から左右それぞれ3カ所ずつネジ止めされていますのでこれを外すと、LCDパネル本体がそっくりそのまま外れます。

  7. この状態では、PC本体から2本の細長いLCD取り付けステーがヒンジに取り付けられたまま残っているはずです。そのうちの向かって左側(LCDケーブルが通っている方)のヒンジを固定しているネジ2本を外します。ヒンジを持ち上げると、これでLCDケーブルが取り外せるようになります。

  8. LCDケーブルを固定しているテープ類を全部取ります。また、LCDケーブルは天板にも粘着テープでくっついているので、切らないように丁寧に取り外します。内蔵カメラとマイク基板も外します。

  9. これで、元のLCDケーブルは完全に外れました。あとは、逆の手順で購入したE530用のLCDケーブルをつけます。このケーブルは少し長いので、ケーブルの収まり具合をよく考えて固定していきます。また、新しいLCDパネルも同じように取り付けます。ネジ穴は合っているので追加工なしで取り付けられるのは助かりました。
元に戻すときに気をつけるべき点は、天板をヒンジに固定するネジ(上の手順4)を締める前に、WLANのアンテナケーブルが噛んでいないかどうかを確認することです。アンテナケーブルは、ヒンジの下ではなく、ヒンジの横を通すのが正解です。

部品の購入に関しては、LCDパネルはeBay購入しました。別に日本の業者からも買えるのですが、値段が高いのと問い合わせをしたときの応対が非常に悪かったので、その業者は止めました。eBayで、且つ、中国からの購入を厭わないのであれば、かなり安く手に入れることができますが、尖閣問題でごたごたしている時期なのでアメリカから取り寄せました。それでも、円高のおかげで送料込み8500円くらいで買えました。
ただ、私が注文したのはLP140WD1-TLP1TLM1だったのですが、業者は、コンパチ品だと言って勝手に-TLA1を送りつけてきました。私の調査では、-TLP1-TLM1の方であればLCDケーブルを変更しないでも繋がった可能性があります。が、本当にコンパチ品なのかも知れません(=「やっぱりLCDケーブルの変更は必要だったかも知れません」の意)。結果的に換装できたのでヨシとします。

LCDケーブルは、Lenovoに注文しました。私はE430しか持っていないし、購入申し込みの時に聞かれるシリアルナンバーもE430のものを告げたのですが、E530のパーツをすんなり購入できました。ただ、見積FAXが来るまでに2週間もかかったのと、クレジットカード決済を頼んで何度もカード番号を電話で入力させられた挙げ句、カード情報は通らず、結局振り込み(もちろん、振り込み手数料はこちら持ちに・・・)になったのはいただけなかったです。
それから、Lenovoに電話したときに自動応答が出てシリアルナンバーを読み上げさせられるのですが、その音声認識がなかなかうまくいかないので最初からオペレータにつないでもらう方がイライラしなくて済みます吉です。

換装した後の感想ですが、やはり画面が広くなり1画面での情報量が増えたのはうれしいです。文字の大きさもFWXGAではやや大きめに見えていたのが、適正な大きさになった感じがします。大満足です。
残念なのは、調査の過程でマザー上のFETを飛ばしてしまったことと、購入したLCDパネルがグレアタイプ(いわゆる「ツルテカ」)になってしまった(グレア・ノングレアを指定できなかった)ため、自分の醜い顔が映り込んでしまう窓際では光が反射して見にくいということです。でも、まあ低反射フィルムでも貼れば、画面の保護にもなるし「ま、いっか!」と前向きに考えることにしています。


2012年10月20日土曜日

ThinkPad Edge E430のHD+化計画[準備編]

いろいろ調査した結果、ThinkPad Edge E430のLCDパネルをHD+(WXGA++)化できそうなことが分かりました。

E430を購入するときにちょっと残念だった点の一つが、解像度が1366x768しか選択できないことでした。解像度が高ければ、少しくらい価格アップしてても買ったのに…と思っている人は多いでしょう。でもLenovoとしては高解像度が欲しい人は単価の高いTシリーズに誘導したいのだと思います。
さて、ある程度妥協の上で購入してみましたが、使ってみると1366x768でもそれなりに使えますね。ややこしいウィンドウのアプリ(Visual Studioとか)は結局ほとんど最大化で使っていますが、virtual dimensionという仮想デスクトップソフトのおかげもあって、まずまずの使えるということを実感できました。

でも、やっぱりもうちょっと広い方がいいです。データシートとか並べてみたいときもよくありますし。そこで分解してオシロスコープでLCDパネルがつながるコネクタ周りを調べてみたところ、HD+のLCDパネルをつなぐのに必要な信号らしきものが観測でき、HD+化できるメドがつきつつあります。。

標準のLCDパネル LP140WH4-TLP1(WXGA+、1366x768)ではVESA規格でいうところのいわゆる"Single channel"接続でしたが、HD+(1600x900)では"Dual channel"になるので、この2つ目の系統の信号がどこまで出ているかがカギだと考えられます。もし、ビデオチップから(今回の場合はCore i7-3612QMから)その信号が出ていないのであれば、その時点でアウトです。3612QMのデータシートを見ると、LVDS出力の場合はDual Channel分のピン割り当てがあることが分かりましたので、この点はクリアです(ちなみに、3612QMからはeDP出力もあるようです)。

次に、そのチップからの信号がマザーボード上で配線されていなければダメですね。今のCPUはBGAやPGAが当たり前ですし、基板もIVHとか使われていますので、マザー上に配線がなければ配線を追加することは不可能です。目視で配線を追いかけることすら適いませんから、手持ちのHD+パネルをつないでマザー上のLCDパネル行きのコネクタにそれらしい信号が来ていないかをオシロで確認しました。すると、現在使用していると思われる1系統目の信号の他に、それらしい信号(CLKのペアと、RGB+SYNCの入った信号の3ペア)が見つかりました。というわけで、第二関門も通過です。

最後に、LCDケーブルの問題が残ります。信号がコネクタまで来ていても、ケーブルがつながっていなければLCDパネルにまで信号が届きませんから。で、案の定、E430では2系統目の信号がLCDケーブルでは配線されていないことが判明しました。これさえつなげれば、きちんとHD+の解像度で映るはずです。実際、HD+のLCDパネルをつないでみると、それなりにちゃんと表示されています。Windows上でも1600x900と認識していました。でも、目をよく凝らして画面を見てみると、X方向に1ドットとばしで黒い縦線が画面全体に入っていることが分かります。Dual Channelの片側の系統しかつながっていないのですから、半分しか表示されていないのです。当然の結果ですが、この状態が確認できたということは、これまでの推測なり調査の結果に対する裏付けが得られたという点で、非常に期待が持てます。

LCDパネル側のコネクタの配線は簡単に分かりますが、マザー側のコネクタのピン配列はまだ完全には把握できていません。が、これまでの経験と調査の結果などから、だいたいの絞り込みはできました。CLK信号とRGB信号は波形を見れば区別できますし、RGB信号側のプラス側とマイナス側を区別もオシロで信号を見ればだいたい分かります。残る問題は、CLK信号の極性と3ペアあるRGB+SYNC信号の区別だけです。このあたりは、間違えて接続してもちゃんと表示されないだけのことなので、現物合わせで確定できると考えています。

以上のことが分かったことで現在の最大の問題となっているのは、LCDケーブルをどうするかという点になりました。現在のケーブルに追加配線をするか、コネクタだけをどこからか購入して新しいケーブルを作るか。いずれにしても、0.5mmピッチのコネクタへのバラ配線は困難を極めそうです。
ケーブル圧着済みの同型ケーブルを入手して、ケーブルの途中で振り替えるというのが作業的には一番ラクそうですが、そのようなケーブルの入手先が見つかっていませんし、マザー側コネクタの型式もまだ分かっていません。LCDパネル側のコネクタはおそらくi-pexの20454と同等のものだと調べはついています。
もしかすると、E530用のLCDケーブル(FRU:04W04124)が使えるのではないか?とも思っています。海外では、E530用にHD+パネルの設定もあるので、LCDケーブル自体はDual Channelに対応していることが期待されます。小さな問題としては、E530用はE430用よりも長いはずなので余った部分をどうやって押し込めるか?という点。大きな問題としては、E530とE430が同じマザーボードなのか?、違うマザーだとしてもコネクタの型式・ピン数・ピンアサインが同じなのか?という点です。この点をクリアできるならE530用のLCDケーブルを調達するというのがもっとも手間のかからない解ということになりますが、果たしてLenovoはE430ユーザーにE530用の保守部品を譲ってくれるのか?というところも気にかかります。

というわけで、今のところLCDケーブルをどうするかで迷っているところです。


最後に余談ですが、調査中に迂闊にオシロのプローブであるピンを触ったところ、一瞬にしてLCDが真っ白になってしまいました。ホワイトアウトと呼ばれる、LCD関連の故障でよく見られる現象であることは後で知りました。再起動してもBIOS画面自体出ずに真っ白なので、壊してしまったのは明らかでした。後から思い出してみると、オシロのプローブが触れた瞬間に小さく「ピチッ」と音がしたような気がします。ショートさせてしまったようです。

LCDのバックライトは点灯していますし、全部真っ白(または真っ黒)ということは、LCDコントローラ自体がちゃんと動いていなくてパネル上の個々のセルが全く制御されていないという推測ができます。また、ショートさせたときにプローブで触れようとしていた部分の基板パターンを見る限りでは、おそらくLCDパネルの制御回路の電源(3.3V)とGNDをショートさせてしまったようです。そうであれば、壊れたのはマザー側のLCDパネル用電源生成回路だと推測できます。
この仮定をもとに、今度は失敗しないようにちゃんとACアダプタを外した状態で、関連する部分の回路を調べてみました。すると、LCD行きコネクタのそばにFET(と思われる)を使った典型的な電源ON/OFF制御回路が見つかりました。おそらく、スリープ時とか必要がないときはLCDコントローラ自体の電源も落とすような制御になっているのでしょう。となると、壊れた可能性が高いのはこのFETです。ショートによって貫通電流が流れたのだと思います。LCDがONになっているはずの状態にして、ON/OFF回路の二次側(LCDパネル側)の電圧をオシロで確認してみると、電圧は2V付近でフラフラしています。推測が正しければここはLCD用の電源電圧である3.3Vがしっかりと出ていなければならないはずです。試しに(かなり強引ですが)、このFETのドレイン側とソース側をピンセットでつまんでショートさせた状態にしてみます。つまり、むりやり「常時ON」にするということです。この状態でE430の電源スイッチを押すと、正常にBIOS画面が表示されました。そしておもむろにピンセットを外すと、一瞬で真っ白になりました。ビンゴです。このFETの故障が原因と考えて間違いないでしょう。
手持ち部品から使えそうな代品を探したのですが見つかりませんでした。しかし幸いにも、E430のマザーには同じ部品がすぐ傍にもう一つ使われていて、それはどうやらWEBカメラの電源ON/OFF用のようです。WEBカメラは使うことがないので、当面はこのWEBカメラ用のFETを外して、LCDパネル側につけることにしました。WEBカメラは使えなくなりますが、そのうち適当な代品を探してつけることにします。
というわけで、いまは(まだ1366x768のLCDパネルですが)ちゃんと表示されるようになり、この文章を書いています。

2012年10月9日火曜日

eBayでお買い物、その3

先日のステータスから更に(ようやく?)進展がありました。

USPSでの現在のステータスは、"Processed through Sort Facility"となっているようです。日本郵便のステータスは、"国際交換局から発送"となっているので、いよいよ航空便に乗ったということでしょうか?

NYのJFK国際空港から出たようなので、時差を考慮しても現地出発時間+26~27時間後には日本には着いているはずです。発送が現地時間7日の13:30分ごろなので、8日中には日本に着いていると思われます。トランジットがなければ・・・の話ですが。
だとすると、通関を通すのに少し時間がかかっても10日か11日くらいには届けばいいのにな、という感じです。待ち遠しいです。

それにしても、現地で航空便に乗るまでに5日くらいは待たされるのですね。

2012年10月5日金曜日

eBayでお買い物、その後2

先日のステータス更新から更に進展がありました。

USPS.comのTracking Informationによると、現在のステータスは"Shipment Accepted"ということらしいです。「荷物を受け入れました」ということでしょうか。現地10月2日時点で、ニュージャージー州のユニオンシティにあるようです。

現地にある日本郵便の国際交換支局に届くと、日本郵便のHPからもトラッキングができるようなので調べてみました。すると、既に「引受」となっているので、日本郵便にまで来ていると考えて良いのでしょうか?そうであれば、だいぶん安心できます。海外の郵便事情に比べて、やはり日本(人)の郵便サービス&システムは安心感がありますから。

現在は、荷物を載せる飛行機の待ち状態なんでしょうか?トランジットがなければ東海岸から日本まで約半日、それから通関してしまえば、その翌日には届くでしょう。早く飛行機に乗らないかと待ち遠しいです。

2012年10月2日火曜日

eBayでお買い物、その後

まだ1日しか経っていませんが、昨日eBayでアメリカから購入した商品がどうなっているのか気になって仕方ありません。

とりあえずeBayのアカウントを開いてみると、Tracking Numberが表示されるようになっているので商品は出荷されたようです。
でも、ちょっとおかしいです。既にDelivered(配達済み)になっています。しかも、配達日は07/20/11(2011年7月20日)になっています。Sale Dateが09/30/12(2012年9月30日)なのに、購入日より配達日の方が過去になるなんてあり得ません!

ちょっと不安になってきました。
Tracking NumberはCJ000000000USという感じになっていて、どうやらUSPS(米国郵便)の番号のようなので、サイトに行って追跡してみます。すると、こちらではElectronic Shipping info Receivedというステータスになっています。"電子出荷情報受け取り済み"、具体的には出荷された荷物のバーコードがスキャンされた=郵便業者に引き取られた、という感じでしょうか。その日時もOctober 01,2012となっているので妥当な感じです。こちらの方が信憑性があります。

いろいろ検索してみますと、USPSのTracking情報も更新されないことがよくあってあまり当てにならないそうですが、順調にいけば出荷から2~3日くらいでアメリカ国内の国際交換局(支店?)に到着してステータスが更新されるようなので、まずはこの表示が出るのを楽しみにして待つことにします。

2012年10月1日月曜日

eBay初体験

今日、初めてeBayで海外から買い物をしました。これが個人輸入というものなんでしょうか。

eBayは「オークション」と言われていますが、日本のヤフオクなどとは全然違うようです。ただのショッピングサイトであって、どちらかというと楽天に近い感覚でした。

普通に商品を検索して、安いところを探して、購入ボタンを押すだけ。支払いはクレジットカードとPayPalが使えるようですが、何となくPayPalの方が安心そうなのでこちらにしました。ちなみにPayPalも初体験です。さっきPayPalに登録してすぐに使えました。

本当にあっさりお買い物ができるもんだなぁ、というのが率直な感想です。でも、商品が壊れていたり、違っていたりしたら、どうやってクレームをつけるのだろうか?返送することになったらどうやって海外発送したらいいのだろう?とか不安は尽きませんが、今回は初めてなので敢えて一番安い中国からの購入ではなくて(この時期にこの国から買い物をする気はしません・・・)、アメリカからの購入にしたので、まあまともに着いてくれるものだと信じています。

購入したものはThinkPad Edge E430関連の部品ですが、うまくいけばこのブログで紹介するつもりです。

2012年9月23日日曜日

リカバリメディアを何度でも作る方法[まとめ]

ThinkPadシリーズのリカバリメディアを何度も作る方法についてこのブログを訪れる人が多いようなので、これまでに分かったこと(→元ネタ)のまとめをしておきます。

対象となる機種がどれなのかははっきりとは分かりませんが、少なくともThinkPad Edge E430はすべてのモデルで該当するようです。おそらく兄弟機のE530も同じでしょう。また、2011年後半くらい以降に発売開始になった他のモデルでも同じ方法が使えるかも知れません。ただし、E420/E520は方式が古い(service_done.iniファイルによる方法)のでこの方法は使えません。

なお、ここに書き込む方法は一度リカバリメディアを作ってしまったあとで、「しまった!別のメディアに作り直したい!」とか「リカバリメディアを作ったが1つでは心許ない。もう一つ欲しい。」という人のための方法であって、ThinkPadを購入した直後にHDDのイメージバックアップを採っている人はそのバックアップイメージを復元すればほぼ完全な「工場出荷状態」に戻せるわけですから、以下の方法は意味を成しません。可能であれば、リカバリメディアを作る前にディスクイメージでバックアップをとっておくことを強くおすすめします。


では、2回以上リカバリメディアを作成する方法を説明します。

  1. ThinkPadで普通にWindowsを起動してください。
  2. コマンドプロンプトを起動します。
  3. q: [ENTER]と打ち込んでQドライブに移動します。
  4. cd FactoryRecovery [ENTER]と打ち込んでリカバリイメージのあるディレクトリに移動します。このディレクトリは隠しディレクトリになっていますが、"cd Fa"くらいまでを打ち込んでTABキーを押すと自動的に残りが補完されるはずです。
  5. echo > recovery.ini:Done [ENTER]と入力します。
以上の操作でもう一度リカバリメディアを作成できるようになっているはずです。
もう一つメディアを作成するとまた作成できなくなるので、また上と同じことを行ってください。


(2012年10月9日追記)

ちなみに、recovery.ini:Doneに書き込む内容は、先頭の1文字が"1"という文字でなければ何でもよいようです。言い換えると、副次ストリームrecovery.ini:Doneの先頭が"1"であればリカバリ済みと判定しているようです。

ですので、echo 0 > recovery.ini:Doneでも、echo 01 > recovery.ini:Doneでも、リカバリメディアを作ることができるようになります。
一方で、echo 1> recovery.ini:Doneはもちろん、echo 100000 > recovery.ini:Doneとした場合でも、リカバリメディアを作ることはできなくなります。


2012年9月12日水曜日

一度くらいは取説に目を通してみるもんです

前回書いたFnキーの組み合わせを解決したくて、ThinkPad Edge E430のユーザー・ガイドを見てみました。すると、意外な発見がありました。


  • Fnキーを4秒以上押し続けると、ファンクションキーをF1-F12キーとするか特殊機能キーとするかを選択できる!
F1-F12キーの扱いはBIOSからでないと変更できないと思っていたのですが、Windows上からも変更できるのですね。しかも、普通にコンパネからキーボードのプロパティを開いても、次のようなダイアログが出るではないですか!


Visual Studioを使っているとファンクションキーは多用するのでいちいちFnキーと一緒になんて押していられない(=swapする設定で常用してます)し、このプロパティでこまめに変更できてもうれしくはないのですが、そんな機能があるならもっと早く教えて欲しかったです。BIOSでしか変更・設定できないと思っている人は多いはず・・・。

でも結局は、Fn+Bキーとかの謎は解けなかった(ユーザー・ガイドには書いていなかった)。

2012年9月10日月曜日

BREAKキーの代用

「困った」というほどではないのですが、ThinkPad E430には"BREAK"キーがないのには驚きました。

いや、BREAKキーの用途としてはたった一つしか思いつかないし、それはVisual Studioでビルドを中止するときという極めてニッチな用途しかないので、「もうBREAKキーなんて要らないだろう」となくしてしまうもの理解できないわけではないです。最初はビルドを止めたくなったら反射的に右手が右上の方に飛んでいくのでとまどいがありましたが、だいぶ慣れたいまはALT+B、Aと押すようになりBREAKキーがなくてもよくなってきていました。

しかし、E430でもBREAKキーがあるというではないですか!それは、

  Fnキー+P

ということらしい。
確かにCTRL+Fn+P(=CTRL+BREAK)でビルド中止することができました。

どうしてこんな隠しキーみたいな扱いになっているのでしょうか?取説に載ってるのかな?普通PCの取説って読まないですよね?Pキーの上に赤で"BREAK"と印刷くらいはできたと思いますが・・・。

で、いま思いつきましたけど、他にもFn+?キーの組み合わせが隠してあるのではないかと思い、Fnキーといろいろ押してみました。


  • Fn+R:ウィンドウロック(ログオンパスワードの画面に戻る)
  • Fn+T:(不明)
  • Fn+I:(不明)
  • Fn+P:BREAKキー
  • Fn+S:(不明)
  • Fn+C:(不明)
  • Fn+B:(不明)
と他にも組み合わせがあるようです。が、どういう機能が割り当ててあるのか分かりません。Fn+SあたりはScrollLockかな~と推測しますが、具体的に使う場面を知らないので機能しているのかどうか分かりません。


さて、蛇足ですが、コンテキストメニューキーも残しておいて欲しかったなぁ、と個人的には思います。
Visual Studioでソース編集していると、カーソルキーとSHIFT/CTRLキーの組み合わせで文字を選択した後、そのままその選択範囲に対するコンテキストメニューを出したくなることがあります。マウスやウルトラナビの右ボタンでは、まずその選択範囲内にマウスカーソルを持って行かなければならないのでちょっと面倒です。あまり使わないけど、やはりあると便利です>コンテキストメニューキー。

2012年9月6日木曜日

指紋リーダーのススメ

ThinkPad Edge E430について来た指紋リーダーはなかなか便利です!

これまで特に必要性を感じていなかった指紋リーダーですけど、E430を買うときにどうしてもアルミブラックにしたかったので仕方なくついてきました。
「まあ、ログオン時かPC起動時にパスワードを入力する代わりに指でなぞる」くらいにしか考えていなかったのですが、なかなかよくできていて便利です。

まずはログオン時。パスワードをその都度入力するのが面倒なので「パスワードを入力せずにログオンする」設定にしていましたが、もしPCを盗まれでもしたら簡単にディスクの中を覗かれてしまいます。指でサッとなぞるだけなら、長いパスワードをいちいち入力しなくて済むので全くストレスになりません。

それから、g-mailやらamazonなどいろいろとアカウント認証の場面がありますが、(どういう仕組みになっているのやら)そういう場面では自動的にポップアップが出てきて指をなぞるとアカウント&パスワードが自動的に入力されてログインまでされます。これはなかなかよくできていると感心しました。
ブラウザもアカウント名やパスワードを覚えてくれますが、最初の一文字でサジェスチョンが出るだけだったり、パスワードについては結局全部入力しなければならなかったりと、多少手間がかかっていましたが、それらがすべて指をなぞるだけで済んでしまうので非常に便利です。

更に、それ以外の場面で指をなぞると、あらかじめ登録したアプリやWEBサイトを起動することができるようになっています。それぞれの指ごとに設定ができるので、最大10アプリorサイトまで登録することができます。私の場合は、G-mailのサイトを登録しているので、指でなぞればすぐにメールチェックができて重宝しています。

意外といろいろと使えるものです、指紋リーダー。わずか1050円で追加できるのですから、その価値は十分にあると思います。

2012年8月24日金曜日

[ThinkPad Edge E430] 2つ目のリカバリメディア作成法

ようやく2つ目のリカバリディスクを作ることができました。(作成方法だけを知りたい人は、こちらにまとめを書いてありますので、そちらをご覧ください。)

転売対策か何かの理由(ライセンスの問題?)で、リカバリディスクは1部しか作れないようになっているようですが、DVDに焼いたものは保存性にどうも疑問があります。以前TVドラマをDVD-Rに焼いていたのですが、ほんの1ヶ月くらいで読めなくなったことがありました。怪しいDVD-Rを使うからだ!と言われればそれまでですが、それ以来DVD-Rよりは保存性がいいと言われているDVD-RW(もちろん国内メーカーのもの)を使うようにしていますが、それでも使えなくなったらと思うと心配です。

話がそれました。
いったんはDVDにリカバリを作ったものの、やはりUSBメモリにリカバリメディアを用意したいと思いました。が、一度作ってしまったらそれを許してくれません。WEBをいろいろ見てみると、リカバリメディアの作成に失敗してしまってもう二度と作れなくってしまった人もいるようなので、そういう人のためにもここに方法を記録しておきたいと思います。

できるだけ簡単な方法として、リカバリメディア作成処理の本体であるrecovburncd.exeにパッチを当てるプログラムを書こうと思ったのですが、このexeはデジタル署名がついていて改造が困難なこととそのプログラムを作る時間がないので、手動での操作手順だけ示したいと思います。
前置きが長いですが、この方法はちょっと面倒且つ難しいです。慣れていない人はそれなりの根気が要るかもしれません。また、この方法が適用できるのは今のところ特定のバージョンのrecovburncd.exeに対してのみです(ファイルサイズ504120byte、更新日時2012年3月22日13:18:54のもの)。他のバージョンでは、下記手順のアドレスを調整しなければいけないでしょう。

では、方法です。

  1. ここのページからWinDbgをダウンロードしインストールします。
  2. WinDbgを「管理者として実行」します。
  3. 「File」→「Open Executable」メニューを押して、c:\Program Files (x86)\Lenovo\Factory Recovery\recovburncd.exeを開きます。
  4. 「Save information for workspace?」と聞かれたら、Noを押します。
  5. Commandウィンドウで lm [ENTER] とタイプします。モジュールの一覧が表示されますので、少しスクロールバックしてモジュール名=rec7burncdを探します。そのstartアドレスを控えておきます(通常は00400000hになります)。
  6. Commandウィンドウで bp 0x40c7fc [ENTER] とタイプします。この0x40c7fcの部分は、前の手順で控えたstartアドレスに+C7FChを加えたものとします。
  7. g [ENTER]とタイプします。Commandウィンドウの最終行が
    0040c7fc e85f0d0000 call rec7burncd+0xd560 (0040d560)
    と表示されていればOKです。そうでない人はrecovburncd.exeのバージョンが異なっていると思われます。あきらめるか、何らかの方法でオフセット値を再調査しなければいけません。
  8. 次に「F10」を1回だけ押してください。しばらく*BUSY*表示となったあと、再びプロンプトに戻ってきます。このとき4行くらい前にeax=00000001と表示されている場合はリカバリ作成済みです。一方、eax=00000000と表示された場合リカバリはまだ作成されていません。このeaxを強制的に00000000に書き換えることでリカバリ作成処理に移ることができるようになります。
  9. r eax=0 [ENTER]とタイプして、eaxレジスタの値を1→0に書き換えます。
  10. g [ENTER]とタイプして続きを一気に実行します。
    以降は、リカバリメディアの作成を行うダイアログが表示されて処理を進めることができるはずです。

私はこの方法で新たにUSBメモリにリカバリメディアを作成することができました。これで4枚ものかさばるDVDを管理しなくて済みます。
しかし、私の場合このUSBメモリからブートすることができませんでした。調べてみると、USBメモリ上のリカバリ用パーティションがactiveになっていない、MBRにブートコードが書き込まれていないということのようです(リカバリメディア作成中にブートコードを書いてくれない仕様なのかなあ)。
その後もいろいろと検索してみたのですが、書き込み済みのUSBメモリのMBRにブートコードだけを書き込む方法がなかなか見つかりませんでした。仕方ないので、MBMをUSBメモリにインストールしました。幸いネットワークブートできるMBMを用意してあったので、そこからPCをブートしてUSBメモリにMBMをインストールしました(通常はCDブートの方が簡単かも)。ついでに、パーティションもアクティブにしておきました。
ようやくUSBメモリ版リカバリメディアが用意できました。

2012年8月21日火曜日

リカバリディスク作成時の注意

先日来、ThinkPad Edge E430ばかりのネタを書いていますが、今日もちょっとひっかかったので書いておきたいと思いました。

一つ前のモデルですが、ThinkPad Edge E420に関する情報はそのままE430にも適用できることが多いようなので、こちらのWikiなどを参考にしていました。
ここの情報によると、「リカバリディスクは通常1コピーしか作ることが許されていないが、Edgeシリーズでは伝統的に"Q:\FactoryRecovery\service_done.ini"を削除すれば何度でも作成できる」とありますが、これはE430には当てはまりません!
E430やE530、それからここ最近のThinkPadシリーズではリカバリディスクの作成方法が変わってきているようで上のファイルは作られませんし、そもそもファイル構成自体が変わってきているようです。このWikiでは「伝統的に~できる」と書いてあるので、これからも同じだろうと思ったのは私だけではないようで、2chやブログなどで2つ目のリカバリメディアを作れると思って引っかかった人が何人かいるようです。

この「伝統的に」という文句はもう外さないとダメだと思います。あるいは言葉を選ぶべきです。この書き方だと、これからもずっと同じようにできると読めてしまうし、それをLenovoと関係のない人がいくらwikiといえども書き込むのは危険です。

さて、私の場合はとりあえずDVDにリカバリメディアを用意したものの4枚にもなって管理が面倒なので、USBメモリ1個に置き換えたいと思ったのがことの始まりです。そのためのわざわざ新しいUSBメモリを買ったのに、リカバリメディアが作れないのであれば無駄な出費になってしまいそうです。
新しいリカバリ方法では、"Q:\FactoryRecovery\recovery.ini"というファイルが作られるようなので(タイムスタンプがこのファイルだけリカバリメディアを作った日になっていた)このファイルが何らかのキーになってリカバリ済みだと判定してると思ったのですが、そうではないようです。このファイルをいろいろ書き換えてみましたが、やはり2つ目のリカバリメディアは作れません。
もう少し別のアプローチで調べてみようと思います。

2012年8月17日金曜日

Home Premiumで初めてつまずく・・・

Windowsは以前からよく分からないエディションがいろいろありましたけれど、あまり気にしていませんでした。普通のユーザーが普通に使う分には一番下のエディションで困らないですから。
まあ、そうですね、私が記憶にある範囲では、リモートデスクトップが使えるかどうか?、BitLockerが使えるかどうか?くらいの差があることは認知していましたが、どちらも使わない(だろう)機能なので完全に無視してました。

しかし、この度初めてHome Premiumを使って躓いてしまいました。

 「Visual Studioのリモートデバッグ機能が使えない



ということらしいです。
これまではレッツノートを使ってきたので、自ずとProfessionalエディションだったので気づかなかったのですね。さてさて、どうしたものか・・・。

2012年8月12日日曜日

ThinkPad E430の高熱

先日書いたThinkPad E430の高熱情報の続き。

同じ現象がまた起きました。最高温度は2つのコアで101℃となっていました。Tj maxが105℃なので、本当に強制電源断の手前まで来てるのでしょうか?

今回は2回目なのでもう少し落ち着いて様子を見ることができたと思います。この問題が起きたときは、やはりCPUファンは回っていなかったと思います。どんなに耳を近づけてもファン音を確認できませんでした。また、実際に排気口あたりを触るとかなり熱くなっていたので、Core Tempの表示がおかしかっただけというわけではないと思います。たぶん触れ続けると低温火傷にはなっていたでしょう。

前回は慌ててシャットダウンしましたけど、今回はスリープにしてみました。そして10数秒くらい待っておもむろに再度電源を入れました。すると、画面が表示されてすぐにCPUファンが勢いよく回り始めてCore Tempの表示温度もみるみる下がっていきます。さっきまでは95℃以上をうろうろしていたのにあっという間に70℃を下回りました。

何らかの原因でCPUファンの制御がちゃんと利いていないのだと思います。Windowsのドライバが原因?いや、基本的にOSのドライバレベルでCPUのファンを制御していたら危険だと思いますから、それはないと思います。
じゃあBIOSのバグか?この可能性が高いような気がします。実際には、ファンをコントロールするマイクロコントローラが入っていて、それが温度の検知とファン制御をしているんだろうと予想しています。そして、そのコントローラのファームウェアもBIOSあたりで書き換えができるのではないだろうか?と勝手な推測をしています。

そして、この問題が起きるきっかけはスリープの多用ではないかと疑っています。今回はスリープから戻るとCPUファンが回り出したので、その再起動のときに一瞬はBIOSレベルの初期化処理が走るはずなので、その過程でうまくいったり、いかなかったり、とか。
あとは、BIOSやドライバレベルである程度はファンのONする温度のスレッショルドを設定できる可能性があると思いますので、その温度設定レジスタ(か何か)に異常な値が書き込まれたとか・・・。

いずれにしても推測の域は出ませんが、ThinkPad E430以外のことでもよいので、一般的にCPUファンの制御系統がどうなっているのか、どなたかご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか?

2012年8月8日水曜日

i7-3612QMが100℃越え?

先月購入したThinkPad E430だけれど、今日ちょっと冷や汗ものでした(ちょっと大げさか・・・)

UnDupで重複ファイルを検索していたところ、CPU温度がかなり熱くなっていることに気づきました。
まだ買って間がないのでどれくらいCPU温度が上がるのだろうかと思ってCore Tempは常に起動しているんですが、今日はふと見てみるとどのコアも95℃くらいを指していた。このくらいの温度なら前のLets Note S9でもあったのでそれほど慌てるほどじゃないという感覚なのだけれど、今日は様子が違いました。

まず、CPU負荷が全然低い点。Lets noteのときは、コアを2つとも(スレッド4つとも)100%近くまで負荷をかけた状態でしばらく経つと90℃を超えてきて場合によっては95℃を超える場合もありましたが、それだけの負荷であれば仕方ないと思っていたけれど、今回は4つのコアのうち一つが30~40%の負荷で残りは数%程度とかなり低い状態でした。にもかかわらず、コア温度95℃とはいったい何だ!?

そして、よく見てみるとCPUファンが回っていない。ThinkPad E430のファンは音が静かなので聞こえないだけかと思ったけど、確かに回っていなくて熱風を吹き出しているわけでもありませんでした。どうしようかと思っているうちに、温度は97℃・・、98℃とジリジリ上がってきます。そして100℃の値をみたときはさすがにヤバイと思ってシャットダウンを始めました。すると・・・、

CPUファンが急に回り出しました。その後、CPU温度が何度になったのかは分からないけれど、とにかくシャットダウン自体は通常通りに行われたようです。
電源OFF後、パームレストの左側を触ってみるとかなり熱い。内部で近くの樹脂が溶け始めてるんじゃないか?と思えるほどに。ちょっとコワくなったので、冷えてから再起動することにしました。

30分ぐらい経ってから起動すると、ふつう通りに起動しました。壊れた訳ではないようです。
その後はこれまでどおりふつうの温度範囲(45~65℃程度)に収まっており、今もそのPCでこれを書いているんですが、アレはいったい何だったんでしょうか?もしかしてCPUファンをコントロールしているBIOSあたりのバグではないか?と疑ってみたりしますが、そのような情報は特に見あたらず。
しばらく様子見するしかないようです。

2012年7月30日月曜日

ThinkPad E430 雑感

環境を少し整備して、少しずつ使えるようになってきたので、ファーストインプレッションなど。

これまで使ってきた12インチクラスのモバイルノートから考えると確かに大きい。けれど持ち運ぶのデカ過ぎる、ということはない。何とか鞄に入る程度。Lets Noteよりは薄いので、そういう意味では持ちやすく、鞄への収まりもよくなったともいえないこともない。

重さは、初めて箱から出すときは「軽い!」「Lets Noteと同じくらいか?」と思ったけど、当たり前。バッテリーが装着されていないのだから。バッテリー込みだと確かに重いけど、片手で持ち上げるのには苦労しない程度。

外装はアルミブラックを選んでみたので、ThinkPadらしくなくいい感じ。従来の黒い筐体のThinkPadでは、あのザラザラした感触がイマイチ好きじゃなかった。

セパレートキーボードはやはり慣れが必要だなあという感じ。でも、あまり気にしていない。PC変えるたびに慣れが必要なのはいつものことだし、タイプ速度が要求されるような仕事に使う訳じゃないから。

一番うれしい誤算は、ファンが静かなこと。Lets Noteは回り出すと結構うるさかったけど、このE430はクアッドコアなのに常用時の消費電力は低いようでほとんど音がしない。少し負荷をかけても、Lets Noteのような耳障りなまでの音量・音質にはならない。中国系企業になってしまったので、この辺は期待していなかったのだけど、かなりよいと思う。
ただ、実際にはデュアルコアの時ほど全コアに均等に負荷をかけることができていないのも、発熱が少ない原因だろう。Temp Coreで測定した最大温度は68℃どまりでした(i5-520MなLets Noteでは同じような処理をさせて最大97℃まで上がってました)。

さて、クアッドコアを選らんだ最大の要因である自作ソフトのマルチコア対応化の件ですけど、実際のところ2コア4スレッドのときは各スレッドの負荷が100%近くになるくらいに負荷をかけることができたけど、4コア8スレッドではそこまで各スレッドの負荷が上がらない。十分な負荷をかけられるだけの速度でデータの読み出し・書き込みができていないようだ。つまり、I/OがボトルネックになってCPUは余裕をかましている、という感じです。
ただ、やはりクアッドコアの恩恵には与っているようで、デュアルコアでは7秒くらいかかっていた処理が3612QMでは3秒台で終わるようになっています。2倍のコア数で約2倍近いパフォーマンスアップという点では理屈に合うけど、負荷率が同じじゃなくてむしろ下がっているという点では合点がいかない。キャッシュ容量の違いによるものか、あるいは第1世代i5と第3世代i7では命令の実行効率が上がっているということなのか。

もう少し使い込んで、自作ソフトの更なる効率化を目指したいと思います。

2012年7月25日水曜日

注文から16日目・・・

無事に到着しました、ThinkPad E430。やきもきしましたが、ちゃんと着いて良かったです(当たり前ですけど)。

注文から2週間とちょっと・・・、ということは、当初の納期「2週間~4週間」となっていたことからすると早い方ということにはなりますが、やはり1週間+αくらいになるよう頑張ってほしいところ。

まだ、HDDのままで使っているのでちょっとモッサリしている感じです。SSD交換&余計なソフトは削除するなどして現状の環境を移行できたら、使い心地などを書いてみたいと思います。

2012年7月24日火曜日

注文から15日目・・・

注文から3週目に入りました。さて、私のThinkPad E430の配送状況はどうなりましたかね?(と、レノボの注文ステータスのページをポチッと押す)

・・・、まだ直ってませんね、サーバーエラーの件。レノボのサーバ管理者は何をやってるんでしょうか?よほど奥の深い問題にはまっているのかも知れませんが、ユーザを本当に大事に思う会社ならせめて「ただいま技術的な問題発生していて、注文ステータスをご確認いただけません」くらいのお詫びページに飛ばすくらいはできないもんでしょうかね?2chで炎上してないのが不思議なくらいです。

で、昨日見つけた海外の掲示板では、ちょっと炎上しかかっているようです。というか、英語なので「炎上」と言っていいくらいのニュアンスで書き込まれているのかどうかは分かりませんが、少なくとも怒りをあらわにしている人が何人もいるのは確かなようです。
例えば、こちらのkeejooncさんなんかは酷いもので、先の2回の注文はレノボの理由で勝手にキャンセルされ、現在は3回目の注文だそうな(懲りない人だな)。それだけでも十分酷いと思うのに、銀行残高を見てみると過去の2回分も含めて3回分の代金は引き落とされたままで返金されていないとか。これって、もう詐欺レベルじゃないか?本当にコワイコワイ。私の注文分はいったいどうなってる!?

と思って、メールの方をチェックしてみるとレノボからメールが来てる。フムフム、納品予定日は25日、つまり明日か!このメールは日本に着いたのをトリガに送られてくる、ということだろうか?少なくともメール連絡があったことは大きな安心材料だ。
あとは、明日本当に届くのか?そしてちゃんと動くのか?それだけだ。

2012年7月23日月曜日

私だけではなかった。

先の投稿で、Lenovoの注文ステータス確認用サーバが落ちていることを書いたけど、まだ直っていないようだ。最初のこのエラーに気づいてから1日くらい経つんだけど、誰か直せないの?>Lenovoさん。土日は電話サポートもしないくらいだから、サーバー管理者もお休みなんでしょうか?

さて、このサーバエラーの問題、googleで検索しても全然出てこないですね。特に日本では、このブログくらいしか引っかからない。もしかして、自分だけ?このPCのブラウザだけ?の問題かと思って、他のブラウザや他のPCからアクセスしても同じエラーなのでそういう訳ではなさそう。日本ではあまり売れてないのかな~?

と思ったら、海外でも同様のエラーがあってみんな困っているようだ。本当に大丈夫ですかね、Lenovoさん。元IBMだから安心と思っていたけど、納期遅れの件しかり、E420の電源故障の多さしかり、その他ポカミスやサポートの貧弱さしかりで、やはりアノ国の企業なんですね(なんて陰口たたいていたら、注文がドタキャンされたりして・・・。コワー、明日到着予定なのに。。。)

そろそろ来るころか・・・

と、はやる気持ちを抑えきれない。ThinkPad E430の注文から13日目。

ステータスを見てみると・・・、



とツレナイお返事。何度やっても最新のステータスが確認できない。

ステータスが確認できないことを理由に、物品は届かず、注文したこともうやむやに・・・なんてことはさすがに考えすぎだろうな。
でも、2chの情報では別の機種だけど、クレジットカードで注文して受注済の連絡を受けたのに、しばらく経って勝手にキャンセルされたとか。さすがに返金はされたんだろうけど。

2012年7月20日金曜日

不可解だ・・・

再び、ThinkPad E430注文の状況。本日、注文から11日目。

真夜中に目が覚めたので、特に期待せず何気にステータスをチェック。
昨日ステータスが更新されていて、「生産中」のままで出荷予定日だけが17日→22日に変更されたばかりなのだけれど、たったいま見たステータスではなんと!、18日に出荷済みとなっていた。
ん?本当に18日に出荷済みなら、昨日(19日)の段階でそのように表示されてもよいはずなんだが、敢えて出荷予定日を22日に遅らせた理由は何?

本当に管理が行き届いていないなぁ、という印象。2chか何かでも読んだけど、ステータスはあまり当てにならないというのは本当だった。

というわけで最新情報は、

ステータス:出荷済
出荷日:7/18
配達予定日:7/24
運送会社のお届け予定日:7/25

となった。
しかし、出荷から1週間もかかるのか。ちょっと長いな、
出荷元はお隣のアノ国でしょう?さすがに航空便は使わないとしても、船便でも2日あれば着くはず。たぶん、国内では受け入れ検査などしないはずだから、通関と物流であと2日くらい、計4日くらいで着くと思うんだけど・・・。

2012年7月19日木曜日

注文10日目・・・

再びステータスが更新されていました、悪い方へ。

ステータス:生産中→生産中のまま
出荷予定日:6/17→6/22
配送予定日:6/23→6/26

この間、特にメール連絡などはなし(受注時の連絡があっただけ)。
予想はしていたとはいえ、もどかしいというかイライラするというか・・・。

2012年7月18日水曜日

注文から9日目・・・

となりましたが、いまだ「生産中」のまま。17日に出荷予定となっていたのだけれど、どうなってるんでしょうか?

いよいよズルズルモード突入ですかね~。やはり来月になっちゃうかな。
外装をアルミブラックにしたのが、遅れの原因でしょうか。他のパーツは標準構成のままなんだけどなー。

PCってある意味「生もの」だと思うんですよ。価格変動が大きいですから、納期が1ヶ月もかかっちゃうと、その分価値が下がったり、同じ値段でよりいいものが買えるようになったり。本当の「生もの」と違うのは、腐って食べられなくなることは無いこと。でも、やはり納期短縮についてもしっかり考えてもらいたいです。

2012年7月16日月曜日

ステータスの更新

ThinkPad E430のステータスが更新されてた。

まだ生産中のまま。
13日出荷予定→17日出荷予定に、
19日配送予定→23日配送予定に、
変更された。やっぱりな、という感じ。
やはり私も先人と同じように、1ヶ月以上待たされる「キノドクなLenovo購入者」になるようだ。

2012年7月15日日曜日

ThinkPad E430その後

今日は注文から6日目、7/15日。

先日、「生産中、出荷予定7/13、配達予定7/19」となっていたステータスは変わらず。
生産が遅れているのか、それとも生産は完了しているが出荷待ちなのか。
はたまた単にステータスの更新遅れか。

ははーん、こんな感じが続いて1ヶ月待たされる、なんてことがあるんでしょうね。

2012年7月12日木曜日

ステータス更新

注文したThinkPad E430のステータスが更新されてました。

(注文から3日目)
「生産指示済」→「生産中」へ
出荷予定日7/19日→7/13日となり、
これまでは表示されてなかった「配達予定日」が追加され、こちらが7/19日に。

これを見る限りでは、順調、順調!
でもこのステータス自体があまり当てにならないという情報もどこかで読んだ。配達間際になって、ステータスが前に戻ったとかなんとか。

2012年7月11日水曜日

もしかして・・・失敗?

先日LenovoのThinkPad E430をポチったわけですが、その後いろいろ見て回ると納期遅れがよくあるらしく、1ヶ月くらいはザラにあるような書き込みもあって、ちょっと後悔モードです。

今のところ、7/19日納期というステータスが出てて、それでも「遅いな~」という印象なのに、情報を信じるならば「今月は来ないもの」だと諦めておくくらいの方がイライラしなくて済むと精神的自衛モードでもあります。

しかし、この手の「悪い」情報(というか文句、愚痴)はそういう目に遭った人が書き込んでいるその裏にはちゃんと納期通り(か、遅れても多少で)購入できた人も多いはずで、そういった人の存在をネグってネットにたまたまあがっている情報だけを信じると本当に悪い方にしか考えられなくなる訳であまりよろしくないと思います。
Yahoo BBがキャンペーンを派手にやってシェアを伸ばしたときも、やれ速度が出ないだの、やれ切れやすいだの色々言われていましたし、いまでもamazonなんかも納期遅れが出ただの、商品が入荷しないだのでゴネている人をネットでちらほら見かけます。その人たちの身に起こったことは事実だと思ってますし、キノドクな事だなあと同情もしますが、私自身はYahoo BBを使ってたころ特に問題を感じたことはなかったし、amazonでいろいろ買い物もしてますが、特に納期トラブルが起こったことはないです。

問題が大きく見えているのは、問題が起こっている確率は他の会社でも同じようなものでも(だったとしても)分母が大きい(=シェアが高い、売り上げ数が大きい)ので、問題の発生件数の絶対数も大きくなっている、という点ではないでしょうか。

他人の不幸を喜ぶ訳ではありませんが、そういう意味では私の注文が大多数の購入者と同じように予定納期通りに進行することを信じたいです。
でも、Lenovoがいまは中国企業だということも考えると、やっぱり「キノドクな人たち」の仲間入りをするんでしょうか>>>私。結果は、またここで報告したいと思います。

2012年7月10日火曜日

また悪い病気が・・・

出てしまったようです。「新しいPCが欲しい欲しい病」。

テスト用にQuadコアのPCが欲しいなぁ、と漠然と思っていたんだけど、LenovoのThinkPad Edge E430ってかなり安くないですか?と思ったら、もう止まらなくなってしまってポチってしまいました。

いま使ってるLet's NoteのS9も速くて軽いし気に入っているんだけど、電車通勤しなくなったらここまでのモバイル性能は必要なくなってしまったし、いまならまだそれなりの値段で売りさばけるので、最新IvyBridgeなPCと事実上“交換”できるレベルであることに気づくと、これはもう買い!だな、と(←勝手な屁理屈)。

Core i7-3612QMでUSB3.0もついてなかなかよいが、本当はちょっとだけ不満なところがある。
まずはサイズ。14インチじゃなくて13インチくらいならベストだったんだけどな。ついでに言わせてもらえば、解像度も1600×900くらい欲しかった。
それから、I/FもUSB3.0があれば十分だということなんだろうけど、できればExpressカードスロットが1つは欲しかったな。
重さは軽ければ軽い方がいいけれど、まあこんなもんでしょう。でもLet'sの倍近くあるから最初は重く感じるだろうな。
メモリは8Gあるから十分だけど、今どきHDDはチョット・・・。速攻SSDに交換することになるでしょう。

早くコイコイ。環境を移行したら、Let'sは早めに売ってしまおう。

2012年6月11日月曜日

GCC ARM備忘録

arm-none-eabiなARMをターゲットとしたgccに関する備忘録(Cortex-M3を想定)

  1. gcc(Cortex-M3)において、関数呼び出し後のSPの位置は必ず8byte境界にアライメントされていなければならないようだ。

    これまでは4byteでアライメントされていればよいと思っていた。しかし、可変長引数としてfloatやdoubleを渡そうとすると、その値は8byte境界にアライメントされて関数に引き渡されることが判明した。例えば、int型5つとfloat型1つを関数に渡すと仮定すると、int型の最初の4つはレジスタR0、R1、R2、R3に、5つ目のintはスタックにpushされ、次のfloatはdouble型に変換された上でスタックを1つ(=1ワード=4バイト)飛ばして、次の8byte境界となるスタック上に8バイト値(double型に変換されているので)がpushされることが分かった。
    そういえば、以前Cortex-M3関係で割り込み動作を調べているとき、ISRは常に8byteアライメントを要求していたような記憶が・・・・。もう、どこで知った情報か忘れてしまったけど。
  2. 上記のように、可変長引数を持つ関数にfloatを渡そうとすると、doubleに変換された上で8byteにアライメントされてpushされる(レジスタ渡しの場合は[R0,R1]ペアか、[R2,R3]ペアに入る)。ということで、渡すfloat型の引数より前にある引数が奇数個であった場合はレジスタなりスタックにパディングが入る可能性がある点に注意が必要だった。
    なお、va_arg()で引数を一つずつ取り出すとき、コンパイラはdouble型を取り出す場合には自動的にパディングの存在を調べてスタックをずらして読み出すので(va_argで読み出す型と順番が間違っていない限り)問題は出ないようになっているようだ。パディングの存在自体はSPの末尾3bitを調べて調整する方法をとっているようだ。なので、もし万一、関数を呼び出すときのスタックが8byteアライメントになっておらずに4バイトずれていたとしたら、上のような可変長引数を持つ関数+float/double型引数を持つ呼び出し処理においてはおかしな動作になってしまう。
  3. 余談だけれど、↑のようなことに気がついたのはたまたま使っていたFreeRTOS v4.9.2に不具合があったからだ。
    FreeRTOSのCortex-M3用portルーチンでタスクの初期化のところに不備があり、タスク関数が呼び出されたときのスタックポインタは8byteアライメントになっておらず、常に+4バイトずれていた。そのため、そのタスクから呼び出される関数はすべて+4バイトずれたスタックポインタを持っていて、通常の関数呼び出しでは問題はでないのだけれど、上のようなケースでは問題になることがあった。
    ちなみに、FreeRTOS最新版(v7.1.1)では問題のportルーチンは対策されていた(タスク起動時の初期スタック状態を初期化する際に、余分にパディングワードを挿入するようになっていた)。
ああ、やっぱり組み込みは難しいなぁ。

2012年6月4日月曜日

VisualStudioのデバッグ実行が遅い件

以前から悩んでいた件が解決した。
VisualStudioでデバッグ実行を行うと、実際にアプリが起動して動作するまでにたっぷり30秒以上は待たされる。これではTAT(Turn Around Time)が長くて効率が悪いばかりかイライラしていた。
しかも、Core i5のPCでは30秒以上もかかるのに、Pentium4のPCではスッと起動するから、なおさらイライラして怒りの矛先をVisualStudio2008とMSに向けてしまったものだ。

しかし、原因がようやく分かった!

ブレークポイントの設定が多すぎたんだ!

実際、私のデバッグスタイルでは、


  • 新しく作った関数の先頭にブレークポイントを張る
  • デバッグ実行してブレークに引っかかったら、ステップ実行で関数の動作を確認し、問題がなければ先頭のブレークポイントを削除する。もし、関数内の分岐条件などでスキップされる処理があれば、そのスキップされる箇所に新しいブレークポイント設定する。
  • いろいろな条件で動作を繰り返して、すべてのブレークポイントが消えたら、つまりすべてのコードをステップ実行して動作確認できたらデバッグ完了とりあえずひと安心。
という感じなので、どうしてもブレークポイントが多くなってしまう。

デバッグ実行が遅い件については、suoファイルを削除するという方法がこちらこちらなどで紹介されているけれど、suoファイルはブレークポイント以外にも「ユーザータスク」に入力した内容なども記録されているので安易に消したくはない。単純にブレークポイント一覧からすべて選択して削除すればいいだけだった。

2012年5月28日月曜日

HV熱は終わったはずだけど・・・

2012年初頭あたりからいま乗っているクルマの車検をにらんで乗り換えを検討していたところに、ちょうどTOYOTAのアクアが出たということで試乗もしてさんざん悩んだんだけれど、結局はこのまま乗り続けることで決着したはず。なのに・・・

これまでは価格が高いし、自分の用途には向いていないということで気にも掛けなかったプリウスPHVが気になり始めている。

基本、長距離通勤(往復100km以上)に使うという点では、ネットでいろいろ言われているように、EV走行できる距離は限られているから長距離ではHVと変わらない、だからPHVは無駄だという意見が見られ、私もそのとおりだと思う。
しかし、HVを試してみたいという思う理由の一つは、エンジン走行では効率の悪い部分(上り坂や追い越し加速)でエンジンの回転数を上げるのではなく、モーターのアシストでカバーするような使い方ができれば燃費が抑えられるのではないか?という期待があるから。でも、アクアを試乗した感じでは緩い上り坂でもエンジンは唸るし、少しきつくなるとブン回さないといけない感じがあった。確かに出だしの加速はモーターのみでいい感じだけど、坂道でのアシストが貧弱なのはちょっといただけない感じだしたのが、アクアを断念した理由の一つ。

その点、プリウスPHVではバッテリーが大きくEV可能距離も長いようだから、上のようにモーターアシストが必要だと思われる部分では思い切ってEVモードに切り替えてその部分をやり過ごし、あとは定則走行&下り坂&ブレーキ回生のときに(再)充電してくれればなんと理想的なんだろうと(勝手な)期待をしている。しかし、価格comの口コミ情報から察するに、プリウスPHVは”EV走行してなんぼのもん!””足りなくなったら自宅で充電”というコンセプトが強いようで、回生エネルギーによる充電はするものの、エンジンを使った充電にはあまり積極的な設定ではないそうな(そりゃ、エンジンで充電するより、深夜電力で充電する方が安くなるんだから当然か)。まさに近距離での使用を想定した設定だなあ。

とはいうものの、やはり気になる存在>プリウスPHV。
というか、実際に自分の乗り方でどうなるかを試してみたい。ディーラーに行けば試乗はさせてもらえるけど、私のような高速を使った超長距離通勤とは全然乗り方が違うのであまり参考にはならないかなぁ。1週間ぐらい連続で試せたらいいのだけれど、まして人気車、そんなこと許してくれるはずもない。あとは、敢えて自腹レンタカー・・・ですか?なんてこれもムリ!


2012年5月25日金曜日

TortoiseSVNのビックリな機能

Subversionのリポジトリに入れておいたexcelのファイルを更新したので、何気にdiffをかけてみた。
おそらくバイナリでの比較になるんだろうと思っていたら・・・。

なんと、

新旧二つの.xlsファイルをEXCELで開いて並べて表示した上に、違いのあるセルが赤く表示されているっ!

ではないですか。
まさかそんなことまでやってくれるなんて・・・。やっぱり、TortoiseSVNにして正解ですね。

2012年3月9日金曜日

"Terra Nova"強制終了?

大物監督&プロデューサーとリアルな映像を武器に鳴り物入りで始まった海外ドラマ"Terra Nova"が打ち切りになるようだ。

う~ん、確かにこれまで見ていた感想としては「ちょっと間延びした感じ」というところ。
基本的な時代設定・背景設定はいいと思うし、海外ドラマではよくあるいろいろなナゾ/秘密を仕掛けているあたりは、まだ始まったばかりだしこれからの展開に期待してもよいのかな?という感じで見続けていたけど、各回のストーリー自体はなんというか幼稚かつ下世話な気がしていた。

例えば「空を覆う闇」では、結局は翼竜をフェロモンで他の場所に誘導するというチンケな結末だし、最後にジムたちが言った「色気づいた翼竜たちの声といったら聞いちゃいられない・・・」みたいなしょうもない一言のせいで更に台無しに。
先週の記憶をなくす病気の回でも、風邪を引いたジムが病気を発症しないからと言って奥さんの病気を治すのにキスをしたらもう次のシーンでは直ってる、なんていう単純な展開もどうしたものかと。

どうしよう。打ち切りと分かっていて続きを見るべきか止めるべきか。「打ち切り」ということでいきなり話がブチッと終わるのなら消化不良になるだけなのでもう止めるけど、話の結末を急いでとりあえずの終わりがあるならもうちょっと見続けてみようか・・・

2012年3月6日火曜日

WinUSB_ControlTransfer()が動かない理由

結局は自分のしょーもないポカミスなんだけれど、ある掲示板で同じようなことを質問していた人がいたのと、ちょっと気づきにくいミスなので、備忘録の意味も含めて書き留めておく。

WinUSBを使ってUSB通信を行うとき、ベンダspecificなリクエストを送信するコントロール転送を行うのに、
SendVendorSpecificRequest_in()SendVendorSpecificRequest_out()と名前の関数を用意してこれを呼び出すようにしていた。
問題の始まりはコントロールOUT転送を行うSendVendorSpecificRequest_out()関数の引数の型だった。

これは送信を行う関数になるので、DATAステージのデータをconst void* なポインタで渡すようプロトタイプ宣言していた。つまり、

bool SendVendorSpecificRequest_out(
  ...,
  const void* dat, // DATAステージで出力するconstなデータ
  int len,      // DATAステージで出力するデータ長さ
  ...);

という感じ(他の引数は省略)。
こういう関数を用意すると、この関数の呼び出し側では

static const char text_data[] = "hogehoge";


SendVendorSpecificRequest_out(
   ...,
   text_data,
   strlen(text_data),
   ...);

みたいな呼び出しができる訳だけれど、これが間違い。
それはこの関数の中身の実装がこうなっていたから。

BOOL SendVendorSpecificRequest_out(
   ...,
   const void* dat,
   int len, ...)
{

   WINUSB_SETUP_PACKET setup_pkt;
   setup_pkt.RequestType = 0x40 or 0xC0;
   setup_pkt.Request = リクエストコード;
   setup_pkt.Value = wValueの値;
   setup_pkt.Index = wIndexの値;
   setup_pkt.Length = len;
   ULONG sent;
   return WinUsb_ControlTransfer(
              WinUSBハンドル,
                      setup_pkt,
                      (PUCHAR)dat,
                      len,
              &sent,
              NULL);

}

WinUsb_ControlTransfer()の第三引数を無理矢理PUCHARにキャストしているところが間違い。
コントロールOUT転送だからWinUsb_ControlTransfer()関数は第三引数で示されるポインタを使ってreadしか行わないだろう(=read属性のみのメモリを渡してもキャストしておけば大丈夫)と思っていたら、内部の実装はそうではないようだ。コントロールOUT転送でもここで渡すポインタは必ずread-write可能なメモリのポインタを渡さなければならない。
という訳で回避策は、WinUsb_ControlTransfer()関数に渡す前に別のread-write可能なバッファにコピーしてから呼び出すか、そもそもSendVendorSpecificRequest_out()関数のプロトタイプからconst修飾子自体を取ってしまって、constなポインタは渡せないようにするか・・・。

Intel SSD Toolbox その後・・・

以前の書き込みでIntel SSD ToolboxがX25-Mを認識しないということを書いたあと、その後もう諦めて放置していた。

今日何となくIntelのHPを見に行ったら、新しいToolboxがダウンロードできるようになっていたのでダメ元であまり期待せずにダウンロード&インストールしてみたらビックリ!UIが大幅に変わっていた。
あまりにも変わり過ぎで直ぐに気づかなかったけれどよく見るとX25-Mが2台とも認識されているではないか!

というわけで、optimizeもできるようになったし、SMARTも詳しく見られるようになったので満足。
ってか、今まで見えなかったのはやっぱりバグなんでしょうかね。何回も再インストールして時間を使っちゃったんですけどぉ。

まさにオカルト・・・

おもしろい記事を見つけた。

http://magazine.kakaku.com/mag/kaden/id=700/

PCに接続して再生するタイプのオーディオ機器について、その音質について何やら理屈っぽいことを書いてありますが、 その中で「PCオーディオへの接続方法はUSB接続だと、演奏の細やかなニュアンスや空間的な拡がりが損なわれる!」とされていて、その原因が

  「USB接続ではエラー訂正が行われないからだ!」 

と結論付けられている。
何ともこんな理屈がまともにまかり通りと思って書いているんでしょうかね?

「USBでエラー訂正が行われない」というのは、おそらくアイソクロナス転送においてCRCエラーが発生したときにパケットがそのまま捨てられる、バルク転送のように再送はされない、ということを指しているようだけども、
そもそもUSBがもうかなり枯れた技術(SuperSpeedは除く)だし、これまでUSBアナライザを使ってUSB機器を 何種類も開発してきましたけど、USB接続でCRCエラーが発生することはそんなにありませんよ。

まあ、よっぽどひどいケーブルを使うか、延長ケーブルを入れたりしたら起きないわけではありませんが、 普通に売ってるケーブルを使えばエラーが発生する頻度なんて数千万トランザクションに1回あるかないか?くらいで、たかだか数分の曲を聴いている間に1回起きるか起きないかのエラーで「演奏のニュアンス」や「音の拡がり」が損なわれるという理屈はまったくもっておかしな話だ。
せめて、定常的に起こる(1秒間に数回~数十回も起こる)細かいエラーの頻発で音質に微妙に影響している、という論理なら、まだ理解もできるのだが、今度は逆にそんなにエラーが頻発していたらUSB通信自体 崩壊してるでしょ?って話。

それに、USBで送られているデータは通常PCMなんだよね。 仮にPCMストリーム上でランダムに1bitが化けるとしたら、そのビットがPCMデータのMSB側かLSB側かで 出てくる影響は全く違うでしょう。LSB側のデータ化けなら微妙な音質の劣化として聞こえるでしょうが、MSB側が化ける場合も想定しないといけない。
もしMSB側のデータ化けなら、それこそ「バリッ!!」と大音響でノイズが乗るのは目に見えている(いや、耳に聞こえてる。笑)。その点からしても先の記事の理屈は変だ。
まさに、この記事自体が「オカルト」。

実際には、アイソクロナス転送でビット化けが起こったとしたらCRCチェックで引っかかるからそのパケット自体が捨てられる。つまり、本来送られるはずのPCMデータの一部がごっそり抜けて無くなることになる。そうなると、やはり人間が感知できる影響というのは「バリッ」という大きなノイズになるはず。
まあ、USB DAC側で何らかの対策がしてあるとしたら、そういう大きいノイズを避けるために瞬間的にミュートされるかもしれないけど、いずれにしても音の拡がりがどうのこうのいうレベルではない。
「1パケットが失われる」=「1ms分のPCMデータが失われる」=「約44サンプル分のPCMデータが失われる(44.1KHz再生の場合)」ということなので、 どんなに優秀なUSB DACでもその失われたPCMデータを補完できるわけもなく、ノイズ発生は避けられまい。
ほんとに「オカルト」な話だな~。

2012年1月31日火曜日

”アクア”考...再び

発売前から注目していたトヨタのアクア。新しいもの好き&ハイテク好きとしては欲しいところだけど、本気で乗り換えることまでは考えていなかったのだが・・・

日曜にふら~っとディーラーに立ち寄ってみた。たまたま通りがかっただけなんだけど「試乗車あります」とあったので、ちょっと乗ってみるだけのつもりで。
まず、一番気になっていたのは「視界」。kakaku.comのレビューか何かで「176cmの身長だと信号が見にくい」とか書いてあったので、それよりも+10cm以上も高い私でまともに視界が確保できるのかと。
結果・・・、問題なしです。別にルーフが目の真ん前に降りてきているわけではありませんでした。今乗っているムラーノとそんなに変わらない感じ。もちろん、アイポイントの高さは全く違いますが。その昔のexivとかEDとかの方がよっぽどヒドい。信号を見るのに前屈みで覗き込む必要がありましたから。

外観の第一印象は、小さっ!。というか、低っ!。昨今はコンパクトカーといってもvitzやfitも結構背が高いからちょっとビックリしました。軽四より低い!その分、座面も低いわけで、その点でもムラーノとのギャップは大きい。でも、デザインそのものはけっこう好きな方かな。試乗した感じでは足回りは固めでしっかりしていそうなので、(ただの飾りだと知りつつも)アルミホイール+スポイラーをつけたくなった。まったく私らしくない発想・・・。

内装は、評判通りショボいかも。これまではアナログメータタイプのインパネしか見ていないからか、それとも知り合いのLS600hのインパネの残像が脳裏に残っているからか。シート素材はファブリックでそこそこ。というか、分相応という感じ。ステアリングホイールのスイッチはゴチャゴチャしすぎかな。でも、基本「コンパクトカー」クラスなのでこんなもんという割り切りができないレベルではない。ただ、車両+OPなどで200万越えのクルマだと思うと、残念な気もする。が、(初代)ムラーノの内装がそんなにリッチ感漂うかというとそうでもない。まあ、レザーシートくらいはアドバンテージあるけど、そのほかは時代が進んでる分アクアの方が上とも言えなくもない(ナビとメーター周りは)。

そして、走り。初HVなのでおそるおそるの試乗でした。なるほど、止まると無音・無振動、出だしもスーっと出る感じはフィーリングに合うなぁ。ムラーノのように重い車体をぐいぐい進ませる感じなく、ほんとに車体の軽さを実感する。でもそれは「速い」を意味している訳じゃない。
残念なのは、緩い登り坂ではエンジン音がちょっと唸り始めるところ。せっかくのHVなのだから、緩い坂くらいではエンジンはそのままでモータアシストで足りないトルクを補って欲しい。実際、加速時以外でもっとも燃料を消費するには登り坂なんだから。でも、回生ブレーキはよく利いている感じでした。

最後に見積もりももらいましたが、OP最低限にしても220万を超えてきました。人気車で値引きも渋いからそんなものか?でもOP設定が多すぎとは思う。
納期は意外とかからないかも知れないと言ってました。ネットでは半年待ちとか言ってますが、そのディーラではなんとか4ヶ月くらいで入れることができそうだと。

総評としても微妙ですね。
まず価格ですけど乗り出しで180万くらいになってくれると、内装のマイナスイメージを引いててもグッと「買い」に傾くのですが、現在220万くらいですからね~。この差は埋めがたい。
それから、パワーの件。コンパクトカーとしては、あるいは実用上十分であることは分かったんですが、やはりムラーノほどパワーに余裕が感じられない。特に坂道や追い越し。ムラーノと比べること自体間違っているけど、いざ乗り換えを考えると「それでガマンできるのか?」と自問自答してしまう。
室内の広さもちょっと考えてしまう。通勤用として使うことがほとんどだから私一人乗るくらいには十分なんだけど、家族でちょっと遠出する可能性を考えるとやはりアクアでは小さすぎるのでは?後席については特に。ここでもやっぱり脳内ではムラーノと比較している自分がいる。
最後にアイポイント、つまり目線の高さ。アクアでは結構目線が低くなるので、どうしても他車からの威圧感を感じてしまう。というか、ムラーノのように上から見下ろす優越感がなくなるなぁ、というべき。まだそういう試乗はさせてもらっていないが、特に高速道での追い越し(追い越され)のときは隣りのトレーラーが怖くなるのかな~、とか。見方を変えれば、目線が低いとスピード感が高まって楽しい(?)ということもあり得る。

う~ん、ここまで気になる存在でありながら、なぜ乗り換えに躊躇するのか?をまとめてみたい。この点が整理できれば、気持ちも(買い換えるか、乗り続けるか、どちらにしろ)決まるだろう(たぶん)。


  • ムラーノにはまだ4年しか乗っていない。当初は「乗り潰すぞ!」と意気込んでいたのに何故?というプチ罪悪感。
  • デザインくらいしか評価されないムラーノだけど、やはりそれなりのステータスを持ったクルマ。そこから内装ショボいなどと評価の低く、クルマとしての格が2周り・3周りも違うコンパクトカーに乗り換えて満足できるのか?という不安。
  • 家族で遠出するときの不安。ムラーノなら大人4人乗っても全然窮屈じゃないけど、もしアクアで遠出した場合、異常に疲れてしまうのではないか?
やはり、現車であるムラーノとの比較論になってしまう。比較するレベルじゃないのは分かっているのだけれど。ムラーノに対する感情的な思い入れをどう吹っ切るか?と、アクアの物理的制約(室内の居住性など)にどう折り合いをつけて「通勤車」と割り切れるか?がポイントだな。