2015年6月14日日曜日

尿路結石とその顛末

先日、尿路結石になってしまいました。そのときに思ったことを残しておきたいと思います。


  • 痛みは突然、夜中にやって来ました。最初は、持病の椎間板ヘルニアが悪化して痛むのかな?と思いました。しかし、様子が違いました。まず、かなり痛い。それから、ヘルニアによる坐骨神経痛でみられる下肢やおしりのしびれがなかったです。
  • いわゆる「腰痛」とも違いました。「腰痛」では腰のあたり全体が痛みますが、今回は確かに腰のうちでも背中の右側がピンポイントで痛かったです。
  • 「難産に匹敵する痛さ」とも言われていますが、それほどでもなかったです。というか、私は男なので難産がどんなものか比べるべくもないのですが、少なくとも難産のように絶叫したりはしません。が、確かに「ううっ」と唸ってしまうくらいには痛かったです。脂汗なのか、下に書いた嘔吐のせいなのか、よく分からない汗が出ていました。
  • とは言え、痛みがピークのときは歩くのも辛かったです。というか、力を入れると痛むような気がする(痛みが怖い)ので、這っていました。とはいえ、実際にはどんな体勢をしていようが、痛いものは痛いのですが。
    後から聞くと、「エビのようになっていた」と家族は言っていました。こちらは痛みに何とか耐えようとしているのに、そんなふうに思っていたとは・・・。
  • 吐きました。尿路結石と吐き気(食べたもの)とは関係ないと思うのですが、痛みがピークになると我慢できず吐いてしまいました。しかも、吐いてもう何も残っていないにもかかわらず、痛みがピークになるとまた吐き気が襲ってきます。これは何なんでしょうね。
  • 痛みが少し収まった隙に辞典やネットで調べてみて、すぐに「これは尿路結石に違いない」と確信しました。ニュースなどで「救急車をタクシー代わりに使う人がいる」という問題を聞いていましたし、命にかかわるような病気でもないので、朝まで我慢して病院に駆け込めばいいと考えるだけの理性は残っていました。しかし、心配した家族が「救急車、呼ぼうか?」と訊いてくれることに対して、「呼ばなくていい」というその一言がどうしても言えなかったです。叫ばないにしても、そのくらいの痛みがあり、とにかく「早く何とかして欲しい」、その一念でした。結局、救急車を呼んでもらいました。人生初の救急搬送です。
  • 深夜の救急病院は、他に患者さんがおらずひっそりとしていました。そして、尿路結石でやってくれる救急処置は、結局痛み止めの座薬だけでした。なかなか効かなかったですが、効き始めると薬の有り難みをこんなに思い知ったのは初めてです。
平日になるまで痛み止めで何とかやり過ごして、後日、泌尿器科にかかりました。レントゲンでは3~4mmの石が膀胱と思われる場所に写っていました。このくらいの大きさの場合は、自然に出るのを待つのが普通だそうです。それまでの間、そして出るときにはもう一度痛みのピークが来ると聞いてちょっと戦々恐々としましたが仕方ありません。痛み止めでやり過ごすのみです。

結局、最初に痛みが出て7日目に石は出ました。それがこれです(左側の黒いもの)。
「石」というくらいですから水に沈むと思っていましたが、浮くんですね。初めて知りました。
おしっこをするときに、ごく僅かな違和感を感じました。また、同時に「カチッ」という音がしたような気がします。便器を見てみると、この黒い塊が浮いていましたので、それを拾っておきました。
へぇ~と思ったのは、結石=水溶性物質の析出物というイメージでしたので、どちらかというイガイガ、あるいはトゲトゲしたものかと思ったら、角が殆ど無い丸い曲面の石でした。

石が出るまでの間は、やや痛みがぶり返したり、痛みがきつくなると座薬に頼ることもありましたが、石が出た直後くらいからウソのように痛みがピタリとなくなりました。不思議です。それまでは、尿路ではなく膀胱にあったはずなのですが、それがどうして痛むのでしょうか?それから、この石が水に浮くなら、膀胱の中でもだいたい浮いて存在していたはず。膀胱の下からは出にくいかと思うのですが、何らかのタイミングでうまく尿道の方に出れば、それで痛みが消えるというのは、やはり不思議です。

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